『処』は止まり治まる意味なのに

暑さはまだまだ30℃超え

夏は果てず大気不安定です

四国のおちこち旅から戻りました



内子町の緑の山並みを登った神社

風情ある屋根付き橋を渡り対岸へ



素朴な社殿あり枯淡な趣きでした



歴史は古く無人ですが今も山間の
氏子達が日詣りして守つている
弓削神社
自然に手を合わせたくなります


昔ながらに精米している水車小屋
谷川には蛍が湧き、段々畑や栗林
懐かしい日本の原風景をみるようで
ほっこりしました



今回旅の目的は内子座文楽公演です




大正時代に建てられた芝居小屋

舞台と枡席が近く一体感あり



今風の劇場とは違う趣きがあります

それにしても35℃と汗だくでした

これから四年間改修工事

雰囲気が変わらないといいですね



各地の文楽ファンの要望での演目

曽根崎心中は義太夫に太棹の哀しい

音色、人間国宝の人形遣いが渾然と

感動的な名場面を醸し出しており

〜この世の名残、夜も名残・・〜

名文には鳥肌たつ心地で魅了されてー



内子町の家並み保存地区

ホットプレートの上を歩くようで

日差し湿気も尋常ではなかったけど



立派な海鼠壁の倉家並みは明治時代に

木蝋業で財をなした商家たちで世界中

輸出されていたのですね

いかに豊かだったかよくわかりました 

ハゼの実からの木蝋造りは大変な作業

和蝋燭は細々と続けられています



やはり屋根がある田村橋 

この清流の谷川が蛍の棲家らしい



山間の自然も家並みの保存も大変な

努力がいる事で頭が下がります

灯明の和蝋燭を求めましたが

大切に使いましょう



松山おちこち旅の続きは後日に〜









大山蓮華の下に風雅なキノコが〜

猛暑続きで生えたのでしょうか

毒入りかもと暫く眺めていました

八月は鎮魂の日々が広島長崎の

原爆投下に終戦と続きます



初代国立劇さよなら公演も10月まで

柿落としから様々愉しませてもらい

とても名残惜しいです



長谷寺の声明 真言は難しいけれど

宗教音楽としても魅了されました

僧侶の所作や歌唱にメリハリがあり

祈りの姿勢が豊かな響きを醸し出し

四百年余りの間供養されてきた

貴重な伝承法要はドラマを観るよう

美しい花弁を撒く散華は高下駄の音

経典をアコーディオンのように

流す様は高揚感があります

ロビーにご本尊十一面観世音御影



足元に触れお参りが叶いました

空海の唱える〜大慈大悲一切衆生〜

1230年前の平安時代は自然災害

飢饉や疫病など不安な社会情勢

生きることが『苦』であった

現代にも通じるものがあります

自然と祈りの気持ちが湧きました



秋立つまでに葛菓子をとようやく〜

いつも葛の扱いは難しいけれど

精霊流しの灯しを偲ぶ葛絞り

声明のダイナミックな旋律と

華やかな響きを想いながら

一服しました

長崎は台風の影響がある模様

被害が出ないよう祈るばかりです








七夕神事に参列しお盆の送火を焚き

夏まけしそうでしたがはや文月晦日

夏越過ぎから一か月経ち折り返してます

お盆連休中で久しぶり皆が集いました



精進料理ばかりでしたから送り膳は

故人好物の櫃まぶしや蛸鱠に豚シャブ

若い人達にも喜んでもらいましたが

偲ぶおしゃべりが何よりのご馳走



世界中危険な暑さ続き蝉時雨もピーク

それでも時折コンサートや美術館へ



スメタナのモルダウを聴いて

プラハ旅を想い出したり〜

この国の紆余曲折の成り立ちを想い

故郷を想う心情が溢れていて切なく

感慨深いですね

あちこちの教会堂で音楽が奏でられ

ヴェルディフェスティバルで毎晩

オペラを愉しむことが叶いました



ターナーを観たくで出向きましたが

お目当ての作品は無かったけれど

光の反映に魅了された~湖に沈む夕日~



英国の空模様はよくターナーズライト

秋から冬にかけとても美しかった

モダンアートも展示され何だか愉快⁉️



色パネルの~キングスクロス駅~

制作インタビュー映像も面白い

良く利用した駅なので懐かしかった



モダンアートは想像力がためされて

分からないけど感じることかな〜



このターナーのリッチモンドヒル景色

観られず残念でしたが〜

三百年以上前と現在も変わらぬ景観は

稀有なことトラスト発祥地らしく

人々の自然保存の情熱を感じます



いつもの散歩コースでしたから

より郷愁を感じるのでしょうね