雨模様には紫陽花が似合いますが近頃は

珍しい紫陽花をよく見かけます

彩りや花柄も様々



アメリカカン紫陽花は小花で愛らしいけど〜



城の石積みが美しいカフェで一休みしたのは

晴れわたる真夏日でした

建物は大正時代に建てられた旧県庁です



ステンドグラスや大理石階段が重厚



現代のビルより何か妙に落着きを感じます



街はずれの小さなお寺を尋ねました

茶道の仙叟居士の墓所



末枯れた趣き今も月命日に社中の方々が

釜をかけ供養しています

仙叟居士は加賀前田家の茶頭として長年仕え

京都から大樋焼きを始め様々な工芸文化を

もたらしたと言われてます

大樋長左衛門代々のお墓もありました



仙叟居士の辞世の歌碑にお参り叶い感激


〜虚空めが虚空に乗り出でたてば

   いまつきかえす明方の鐘〜  仙叟


雪深い金澤で30年あまり過ごした日々

入相の鐘より訪れもなし〜と詠んだ心情が

心に沁みますね



やはり伝統を受け継いだ若い作家の香合



象嵌が精緻で漆塗りの技法も見事



紫陽花を愛でて久しぶりに金団の主菓子

大樋焼き茶碗を出して濃茶で一服





皐月も晦日に近くなり紫陽花の彩り

彼方此方ーおちこちから集いのお誘いが

増えました



イギリスからはチャールズ国王祝賀菓子を

お土産に頂きました

甘さが柔らかいショートブレット

やはり紅茶によく合いますね

京都からは烏羽玉〜初めての味わい

和風アフタヌーンティーを何日も愉しみ感謝



烏羽玉菓子の由緒にひかれました

茶花になるヒオウギの種子を型取ったと〜



図鑑で見ると確かに黒々とした小玉

古来からの枕詞〜ぬばたま〜の語源でした

ゆかしい古歌が沢山あり古人の美意識に感心

ヒオウギはアヤメ科で華やかな彩りですが

自然園の菖蒲を檜扇菖蒲に見立て一服



〜ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる

清き川原に千鳥しば鳴く〜万葉古歌


時節一度の出番で菖蒲型を使いたくて落雁

烏羽玉が何とも愛らしいです

濡れて光る漆黒の実には魅了されますが

G7ニュースに見え隠れした歌舞伎一家事件

痛ましく人の心の闇は計り知れないと沈痛

亀治郎時代にロンドン公演があり

~かさね~の女形が素晴らしく感動しただけに

これで終わりは余りにも惜しいです

世界中一寸先は闇が続く状況ですが〜



コロナ禍は咲かなかった大山蓮華

何と四輪も花を愉しみました

でも開花すると一気に萎れる短い命の茶花

だからこそ愛おしいのでしょうね






イギリスが一番美しい季節ですが雨模様

諸々の問題を抱えながらも新国王戴冠式

まるで中世にタイムスリップした趣きです

バッキンガム宮殿前のモールを埋め尽くす

群衆が~God save The Queen~の大合唱に

感激したものでしたがKingと歌われ

不思議な感じでした

イギリス薔薇園はエリザベス女王薔薇が

今年も毅然とした趣きで咲いています



イギリス館壁側のピンク色の大輪

女王のチャーミングな帽子を想い出しますね



ウイリアム&キャサリンの白薔薇など

様々な薔薇が咲き誇っていますが

チャールズ国王の薔薇は見当たらない〜

ネーミングが難しいのかしら



薔薇トンネルも完成ですが

連日の強風ではや薔薇吹雪

花びら拾いをしてきました



薔薇散策するとスコーンを焼きたくなります



花びらを眺めながら戴冠式を観ていました



名残の薔薇まで暫くはバラ探訪しましょう