先日もグローブについて書きましたが、
緊急事態宣言後、ますますレジのお姉さま方が手袋をして対応しているのが目立ちます。
医療者は感染予防について、しっかり教育を受けています。
グローブ・マスクの着脱を始めとした「ガウンテクニック」は学生時代から教育を受ける。手洗いの仕方も同様です。看護技術の一つとして実技テストがあるくらいです。
医療者は、単に技術を学ぶだけでなく、なぜそうしなければならないかという事も学びます。
一番大切なのは「なぜそうしなければならないか」・・・つまり“エビデンス(科学的根拠)”なのです。
たぶん、レジのお姉さま方は、なぜグローブをするかという事を理解していないと思うのですよね。根拠が分かっていれば、無数の接客をしているのに一枚のグローブを使いまわしなんてあり得ません。コロナもさることながら、この世の中には様々な病原微生物がウヨウヨしています。手は色々なものに触れるので、様々な微生物を拾ってしまいます。そして、あちらこちらに触れるから微生物を運んで付着させてしまいます。
お金。お金は世の中をクルクル巡っています。どんな人が今まで持っていていたか分かりません。無数の人が触ったお金は非常に汚い存在だと思います。レジのお姉さん。会計を終了しレジスターを閉め、次の接客をする前に手袋を変える。感染拡大予防にグローブをしているのなら最低これくらいしなければならないと思うのですよ。思うに一つの接客が済んだらアルコールで手指消毒の方がよっぽど意味ある行為だと思う。
グローブは「これをやっていれば綺麗」という思い込みを生んでしまい、手洗いの意識を低下させてかえって不潔になる可能性がある。
グローブをしてあちらこちら触れば手と同様に色々なものが付着する。そして、そのグローブでまたあちらこちらを触れば微生物を拡大させてしまう。グローブをしたまま自分の顔を触ったり、髪の毛を触れたり・・・同じグローブをずっと装着していれば起こり得る事です。
グローブの着脱の仕方、タイミングがきちっとしている事で予防対策になるのに、きっとたぶん、分かっていないのだろうな。
アルコール消毒も、その原理をきちっと理解していないと、まったく効果をなしていない事になる。
テレビで、飲食店が「感染対策にアルコール消毒をしています」という場面を見る。いかにも環境に気遣っているようですが・・・ぜんぜん消毒になっていない。アルコールを噴霧して、すぐに布でコシコシ。それも使いまわし。・・・汚い・・・
手指消毒。アルコールの乾燥を待たずに濡れた手を拭いてしまう。・・・意味なし・・・
アルコールには、脱水作用・脂を溶かす作用・蛋白を変化させる作用といったものを利用して消毒している。
アルコール噴霧してスーとしますが、あれは皮膚の水分が蒸発しているから。スーとしている間に微生物も体の水分が抜けて「ばい菌バイバイ」なのである。バイバイする前に手を拭いてしまう・・・。命拾いした微生物を手を拭いたものに移している行為だと思います。
アルコール噴霧してテーブルを消毒している店員さん。ばい菌バイバイの前に布でふき取っている。つまり、微生物を拡大させている行動ですね。ついでに使いまわしだから、どんどん微生物を広げている。その上、その布は微生物がいっぱい付着していて雑巾やモップなみに汚いと思います。
とにかく間違った予防対策をあちらこちらで見かける。間違っている癖に、すごっく気を遣っています気取りはやめて欲しいです。
休業要請にレンタルビデオ屋が。。。ツタヤお休みになるのかな。見たいドラマや映画がいっぱいあるのに。
早くコロナが収束して欲しい。