穏やかな日中。神保町に行きました。
本日の目的は、古本屋街の散策と和紙の購入。
小鼓の調子紙、大皮の指皮作りに適している和紙というと石州和紙である。
亡き大皮の師匠より、指皮の作り方を教えていただき、その時に石州半紙を少し分けていただきました。随分前に品切れ状態。色々探し求めて・・・が、探し方が悪くてなかなか出会えなかった。まだ、ネットの普及する以前。本当にあちらこちら探し回ったけれど出会えなかった。
ネットを導入して、お囃子を再開して・・・。再び石州への需要が高まり検索。
そして、出会いました。でも、なんか触りが違うのよね・・・。
何気に使い勝手が悪い。可笑しいなと思いながら十年近く経ちました。
ある方に、石州でもいろいろある事を伺う。そして、取り扱っているお店も教えていただきました。
2009年。ユネスコの無形文化財として登録されたそうだけれど、そんなすごい和紙だったのですね。
お囃子的な私にとっては無くてはならない和紙。常日頃お世話になっている和紙。しかし、何とこの和紙をすく人が四人しかいないのだそうで。ええっ!今後、後継者がいなくて絶えてしまったら困るのですが!
本日、紙を購入する際に
「いつも川平さんの紙をお使いですか」と・・・。
たぶん、欲しい紙を指名して購入するのが珍しいのかも知れません。
「川平さん」・・・って誰?家に帰って検索をしたら、石州和紙の名工といわれる方でした。
「ご指名で、きっと川平さんが聞いたら喜ばれると思います」
・・・すみません。何気に、こんな素晴らしい紙を使って、小鼓の調子を整えたり、大皮の指皮を作るのが申し訳ない感じがした。
気軽にポンポンやっていますが、多くの名工と呼ばれる方々によって支えられている楽器だ。考えてみたら贅沢な楽器だ。
ところで、以前ネットで購入したのは石州半紙の「鶴」だった。今回、「稀」を購入して、その価格の違いが分かりました。そうそう、亡き師匠からいただいた半紙はこれこれ(^^♪
やっぱり、同じ名前でもいろいろなんだなぁ。