四万六千日の縁日:ほうずき市 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
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昨日、今日と浅草寺では四万六千日の縁日が開かれている。

つまり、ほうずき市の事である。

七月十日にお参りすると、四万六千日お参りしたと同じ功徳が得られるという特別な日である。

待てよ!何年か前にもお参りに行っている・・・!

という事は九万二千日の功徳を得られているのか♪

何て欲張ってはいけない。


しかし、すごい人出である。平日の金曜日なのに!

まあ、耳をかすめて行く言葉・・・。

日本語が少ない。

中国では株が大暴落したそうですが、そんなのは何のその。裕福そうな彼の国の方々が沢山訪れていましたね。



以前、この日に訪れた時は、もう少し流れがスムーズだったと思うのですが・・・。

そうかっ!

自分も含め、ブログ等に載せるための写真を撮っている人の多さに吃驚。だから、集団の動きがスムーズじゃないのよね。

ちょうど御祈祷の時間。お経の旋律は美しく心が休まるのですが、この押し競まんじゅう状態では・・・。何か心が乱れて心静に観音様に手を合わせる事ができなかった。

ふと、芥川龍之介の『くもの糸』の話が頭を過った。

御簾の向こうは、御祈祷を申し込んだ方々が心静かに観音様に手を合わせていた。

御簾の外の人間は、救いを求めて押し合いへし合い。仏様が主人公を救うために地獄の血の池に向かって蜘蛛の糸を垂らす。すると、主人公以外も救いを求めて蜘蛛の糸をのぼり始めて、重みに耐えられず糸が切れてしまった。なんか・・・なぁ。

観音様に「またゆっくりお参りに来ます」と言って、そそくさと集団から抜け出した。

仏前で地獄の光景をイメージしちゃうなんて罰当たりだなぁと思うのですが・・・。観音様。許されて下さいませ。



境内はほうずきを売る露店がいっぱい並んでいた。

江戸の風物詩。

風鈴の音がとても涼しい感じです。


ほうずきにも色々ありますね。

今日、ゲットしたほうずきの鉢は「せんなり」という種類のほうずき。赤くならない。ちいさな緑の実がゆらゆらと夏の暑さをふっと忘れさせてくれる。清涼感溢れるほうずき。

長唄の『都風流』の歌詞に「せんなり市の昼の雨」と出てくる。しかし、数年前に来た時、「せんなりはもう栽培していない」と聞いてとすごく落胆した気持ちになった。

今日も、普通のほうずきを入手するつもりだったのですが、

ある露店で「これは赤くならない種類で、せんなりというのよ」と説明していたのに耳ダンボ♪

せんなりが復活したんだ♪

今日の露店の方の話では「問い合わせが多くて、再び作るようになった」とか。


浅草寺では、いつもシビアなおみくじばかり引いてしまうのですが、

今日はなんと「大吉」を引いちゃいました。おかげで“せんなり”に出会えたのかも知れません。







さてランチは 、以前から興味を持ちつつ入らない神谷バー のレストランに行きました。

電気ブランで有名な老舗のお店。明治13年創業ですって♪

いやいや、お品書きを見て吃驚。とてもリーズナブル。

日替わりランチ税込670円は安い^^

写真には、食前のワインと味噌汁が他に付いていました。

なかなか美味しかったですルン♪