第142回長唄女子東音会 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

国立小劇場で開催された、女子東音会に行ってきた。

いやいや、番数盛り沢山ですね。私は知人がご出演という事で第一部の鑑賞。


『雛鶴三番叟』

超古い長唄なのですが、私の耳には超モダンに聞こえます。

タテ三味線の方。小学校の後輩です。まあ、すぐに転校されましたので。。。後輩と言っていいのかな?!

お父さまは俳優座系の役者さん。人気番組にご出演だったのでよく覚えています。学校のほぼ隣にお住まいでしたね。が。。。知らないうちにお引越しされていましたね。

知人の出演Partワンでした。

いつも綺麗な声で、私の憧れの発声で唄われています。あのように唄いたいのですが・・・。

長唄というのはとても難しいです。

さて、気になるお囃子。今日は太鼓地のあとに鈴の段を入れるパターンでした。

あれって、超半端な長さなので太鼓を入れない時もあると聞いた事がありますが、今日はその太鼓が入らないバージョンでした。

勉強のために、太鼓がどこから入るのか一生懸命に鈴地の数を数えていたのに・・・。ばっかみたい(怒)


『岸の柳』

粋でよい曲ですよね。私はワキで唄われた方が大好きです。この人、本当に上手い。この方の唄を聴いていると、胸につかえたものがすっかり吐き出されるという感じです。

この曲の唄って好きですね。


『筑摩川』

ワキの三味線を弾かれた方のお母様は、我が母の知人です。私の従妹のお母さんの同級生でもあります。日舞の先生で、母の親戚の叔母さんお弟子さんで、母の姉弟子でもあります。

なので、あまりお話をした事はないのですが、彼女のお母様の事もお嬢様である彼女の事も昔からよくよく存じ上げる方♪

この方は本当に三味線が上手で、私の憧れの方のお弟子さんでもあります。

弾き方がお師匠様にそっくり。

タテの方もすごっく上手い方と思いましたが、上手さの違いがあって・・・

素敵な演奏でしたが、何か心からパチパチと拍手ができなかった。

そうそう、そういう時ってあるんですよね。

この東音会系は結局は他流派の集まりですから、本当に難しいなぁと思いました。


『賤機帯』

幕開き、何気にばらつきを感じましたが、段切れまでとても素晴らしい演奏でした。

お囃子で、私はN先生の太鼓を初めて観る。何か・・・いつものN先生と違って・・・ぜんぜん変ではないのですが顔がほころんでしまいました。

やっぱりN先生は大皮の位置が一番だなぁ。

タテ小鼓のS氏は、雛鶴ではどうしようもなく小鼓がカンカンだったのですが。。。

皮を変えたのでしょうか。とってもよい調子でした。

が・・・。どんどん、調べをきつくしていたのですよね。最終的に。。。私的には最初の音のピッチの方が良かったのになぁと思いました。

たぶん、耳元で聞く音と会場で聞く音って違うので・・・。小鼓って本当に難しい楽器だなぁと思いました。


『うぐいす』

とても綺麗な曲ですね。

たぶん初めて聞いた曲のように思います。


『鏡獅子』

上の巻と下の巻を回り舞台を使って二部構成でした。

川崎音頭。いつ聴いてもウキウキ気分になります。上の巻の打ち合わせ以降のところ大好きです。

下の巻に知人出演PartⅡでした。

下の巻のタテ三味線の方はもう圧巻。いつもすごい腕前を見せてくれます。

ますます男性的になって凄いなぁと思います。

乱序・露・狂いのところ。大変勉強になりました。そうそう、本当に色々あるのですね。

獅子の太鼓は本当に難しいですよね。

全体のバランスを考えないとダメだよなぁ。いろいろ思う事ありでした。


さて終演後は楽屋にご挨拶。

気の利いたご挨拶もできず・・・すみませんでした。



さてさて、会場では知人に遭遇。

えっ!!ちょっと気の早いものを頂戴してしまいました。「何時お目に掛れるか分からないので」という事でしたが。。。本当にお気遣いありがとうございます。身に余るお言葉に、本当に感謝、感謝です。

お言葉通に頑張りますね。ありがとうございました。