・・・ちょっと怖い! | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

昨日は夜勤でした。

うちの病院は、戸締りはうちの病棟、戸締り後の受け答えは上の病棟と担当が分けられている。

玄関のインターホンも電話も上の階の担当。けっこう大変かもですね。


さて、消灯過ぎてしばらくして、上の病棟の介護スタッフから「〇○さんという患者さんいますか」と問い合わせで始まった。

苗字は一緒の方がいましたが、下の名前が違う・・・。問い合わせの患者さんはいませんでした。

さて、またしばらくして、

上の階の介護士が

「ねえねえ、さっきのインターホンの人、あれからすごっく後ろ髪引かれながら帰ったけど、それが、今度は職員用の裏口のインターホンを押してきた。怖くない!」と飛び込んできた。

何か、超怪しい雰囲気の方で気になったらしい。上の窓から様子を見ていたらしい。


「〇○××が交通事故でこちらの病院に運ばれたと聞いて来たのですが」

うちは基本救急病院ではないので、救急の患者が突然入院している事はない。そこから、この〇○さんはいない。

が・・・

うちは十何年前は救急を受けていたらしい。

さて、どう対応すべきか。


うちの病棟から、職員出入り口の付近を見る事のできる窓があって、そこでそのご婦人を確認。

どうも、介護士は“おばけ”を想像していたらしく、

「人間たって確認できました」

さて、どうする。



・・・・

基本、関わらないのがよいと思う。

私の脳裏にかすめたのは警察の保護だったけれど、いやいや、警察沙汰は宜しくないよなぁ。

上の介護士さんは、結局、直接「うちにはいません」と職員の出入り口に行って説明したみたい。

が・・・この対応が良くなかったらしい。


いやいや、初体験の事で、どう対応して良いか分からなくて、直属の上司に報告。

「絶対に、インターホンで解決。鍵を開けてはいけない」が原則。

もし、それでも変だったら「警察」。でも、迷うなら上司のホットラインに連絡して相談。そして警察がベストかも。


この尋ね人。単に病院を間違えているならよいけれど、認知症の徘徊の結果も考えられる。

実際にもう亡くなられている患者さんなのに、その奥様が亡くなったご主人を面会という事例もある。

私的には、直感的に警察に保護がよいと脳裏をかすめましたが、いやいや警察沙汰は・・・。

結局は上の階の判断が一番なので何もいえないけれど・・・。

その後、無事に住いに戻れたことを祈る。

直接関わったのに、その後事故に巻き込まれて死亡とか・・・いただけない結果に至可能性もある。

まあ、その方がどの経路を徘徊して事故に巻き込まれたか分からないだろうけれど、

直接会えば、何となし「認知症の方」は分かるもの。直接対応して、何気に認知症と疑われたのにすげなく追っ払ったとなるとけっこう社会問題になりそう。。。

関わらないが一番。インターホンでの対応が一番。絶対に鍵を開けない!これか基本。

もし、関わらずに負えない場合は、上司に相談。警察。

なるなる♪


現在、認知症の方で行方不明になっている方の多さに吃驚です。

アルツハイマーの方などは、過去の記憶が鮮明。

生きていて一番よい時代に生きているのだそうです。ですから、現在の住まいが〇○区でも、その一番よい時代に住んでいた土地に戻ろうという傾向があるようです。

鮮明な過去の記憶・・・。その記憶にうちの病院があればうちに病院に来ますよね。


ちなみにうちは、今は長期療養型の病院。十何年前は一般の救急病院をやっていたらしい。