紫光会に行く | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

本日は、国立劇場で開催された紫光会に行って来ました。

この会は尾上流の尾上菊紫郎氏の主催する会である。知人が『紀州道成寺』を踊られるという事で応援に伺った次第。

東京の新橋や京都の先斗町の綺麗処が多く出演するこの会は本当に華やかである。

以前、尾上流の御家元の会にも伺った事があるけれど、この流派は本当に華やか。

そして、国立という名誉ある舞台に立てる実力者を選抜するためか、本当に皆様踊りが上手で凄いなぁと思う。

途中、『鳥刺し』だけ失礼したのですが、夜の部全部堪能しました。


『君が代松竹梅』から始まった。

「松」は品格を持った女性。「竹」は男性。「梅」は少女という設定。いやいや、女性が男性を演じるってけっこう難しいのですね。そんな感じがしました。「松」を演じられた方が上手かったです。


『お夏狂乱』

これは子役の達が本当に上手すぎ!本当に学校のいじめっ子という感じで妙にリアル・・・ちょいと嫌な感じがしました。

が・・・子役って、こういう性質の子が多いというのが、元役者の私のイメージ。

もうちょっと下手な感性の悪い子だったら、逆に「お前らなんぼのもんよ」という嫌なイメージが薄らいだかも。

でも、お夏をやった子。上手だった。感動しました。


『船弁慶』

たぶん、とってもしっかりした性格の方なのだろうなと思いました。

それが故に、静御前のたおやかさに・・・。

知盛は良かったと思う。たぶん、聴き間違えでないと思うけれど、「ヨシツネ」を「ヨシムネ」と言い間違えたよね。

それでも、「あっ!」がなくて最後まで踊れて凄かった。


『蝶の道行』

踊りの方はベテランのまあまあという感じだった。人間国宝の鶴澤清治氏の三味線はすごい。

この方の演奏の初めて物語は、小学校五年生くらいの時だった。文楽の公演で、まだまだお兄ちゃんという感じだった。それが、今は風格を持ち。芸は輝いて。すごいすごい人に変身していた。


『妹背山道行』

この舞踊は何度もみているのですが、普通は「お三輪頑張れ」という気持ちになる。

が、今日は「橘姫頑張れ」の気分になった。

うーん。橘姫に比べて、すごい気が強そうなイメージを持ったのですね。

それに比べて、橘姫がガラス細工よりも弱い存在に見えたのです。。。

キャスティングミスかもなぁ・・・


『藤娘』引抜『供奴』

うーん。超期待外れ。「引き抜いて」に期待を持っていたのですが・・・

この構成だと普通にただ単に二曲踊ったというイメージだ。期待していただけに・・・ショック!


『紀州道成寺』

知人の舞台である。彼女のお囃子の師匠は家元。という事で、彼女のお囃子のタテ小鼓はお家元。そしていつも太鼓は我が師匠が担当。笛は中川氏。大皮は呂秀氏。私の思うにお囃子は藤舎流の完璧メンバーで固められている。すごいです。
とっても綺麗で素敵だった。角々が良かったです。



久々の舞踊会。けっこう好きなのです。演奏会よりもすきです。

そして、師匠を堪能できて、今日は充実していました。


Mさん。今日はおめでとうございました。とっても素敵でした。次のお舞台が楽しみ♪




今日は、思いもかけず、けっこう顔見知りにであった。

ろくに挨拶できなくてごめんなさい。。。