お囃子の手が幾つかある。これは流派の手の違いだけじゃなく、お三味線の流派の違いとかあるんですよね。
色々なテープがあって聴き比べると、
漠然と聴いていると同じに聴こえる。でも、よくよく聴くと違いが分かったりするものです。
ただ、手が違うだけならよいのだけれど、寸法が違ったり色々。
ここが厄介であり、面白みでもあります。
さて、私は唄のお稽古はしていません。
が。。。うちの流派は三味線も唄もできなくちゃいけないという流派なので、お浚い会というとどちらもやらなきゃならない。
唄嫌いなのですが・・・
抉って、揺らして。表にぶつけちゃダメとか、長唄は色々ありすぎで難しい。
しかし、嫌いと言っていられません。
九月・十月はとにかく多忙でしたしね。操りみたいな曲にずっと躓いていましたし、
一応、お浚いに出す前に特別に出すものの唄だけは見ていただくという感じに前回の浴衣浚いからやっているのですが、変な曲に引っかかっていたので実現できなかったのですね。
美学の藤娘。あの潮来はたぶん唄っている方も「失敗」と思っているのではないでしょうかね。
素人耳に聴いても「???」と思われるところがあるので、伊十郎全集をお手本で勉強してみました。
ついつい、美声の人間国宝の声にうっとり。ぜんぜん勉強にならんぜよ!と思いつつ。
「伊十郎になったつもり」勉強。
唄の基本をぜんぜん分かっていないので、ただただ口真似です。譜面何て見ていない。
しかし、それがまずかった!
本日は仕事のち暮れの御付浚いの合わせ稽古。『小鍛冶』の三味線と『藤娘』の唄。
連れのところは左に習えで
「ぶら下がられて重たい」と思われながらぶら下がっております。
ソロのところは、伊十郎全集の旋律を思い出しながら・・・ダメだ!記憶喪失。
ついでに、やっぱりうちの流派と節が違うので、、、
超ボロボロ。
後で知ったのですが、どうも寸法が違うらしい(驚)
何か違うな?!当然だったのですね。
潮来も節が違うらしい。ガイドを出していただいたのですが
「どうも違う方に行こうとするんだよね」
はい\(◎o◎)/!私は迷子の迷子の子猫ちゃんです。
「どのテープで練習しているの?」と若先生。
うちの『藤娘』の音源なんてないので、
「すみません。伊十郎全集です」
「ああ、あれはあの部分の何々がないはずだよ。そうだったでしょ」
・・・と仰られても・・・
口真似で覚えていたので、譜面何て見ていない・・・。分からないです!
そしたら、
我が師匠(三味線)が
「潮来って言っても色々あるんだよ・・・ブツブツ!うちの節で唄ってくれないと違う風に行っちゃうよ」
はあ、そういうものなんですね。
さて、次回の個人のお稽古の時はとりあえず『藤娘』の唄だなぁ。