昨日は一日長唄漬けでした。幸せ♪♪♪
大皮の第一人者である中井一夫氏が三年前に亡くなったお父様のお名前を襲名するという事でその記念演奏会がありました。
先代の呂秀氏は関西でご活躍の方でしたので、あまりなじみはないのですが、
邦楽囃子業界では最高齢でご活躍されていた方でした。
2005年の藤舎囃子研究会で親子で『木賊刈』を拝聴した事がありますが、そりゃ素晴らしい小鼓の音色、迫力に度肝を抜いた覚えがあります。
前の亡くなった師匠も素晴らしい大皮を打たれる演奏家でしたが、それに次いで素晴らしい憧れの大皮打ちが中井氏であった。
あの頃は・・・
亡くなった師匠に、中井氏に、望月左吉氏に素敵な大皮打ちがいらっしゃったなぁとつくづく思う。
今後、華のある大皮打ちが成長してくれる事を、ただただ願うばかりである。
大皮って、「チョン」と「ドン」しかないような楽器。ただ、その二つの音にいかに命が吹き込まれるかが重要・・・。と亡くなった師匠が仰っていた。「お前の歯、命が掛ってないんだ!」と張り扇が飛んできた。そう、漫然と「チョン」だの「ドン」などとやっていてもつまらないのである。いかにその音や間に命が吹き込まれるかが大皮の醍醐味と私は思っている。
その醍醐味をたっぷり楽しませてくれたのが、亡くなった前の師匠であり、先代の左吉氏であり、、、。今も現役の二世藤舎呂秀氏(中井氏)である。
本当に、たぶん立場的にタテ小鼓をやられる事が多くなるのでしょうが、これからも大皮の第一人者として歩まれて欲しい。
さて、とても華やかな演奏会でした。
面識のある方がお二人ご出演。
お一人はF流の舞踊家の方で、お囃子の方もお名前をお持ちの方である。
出し物は『正次郎連獅子』。パワフルで、素敵な演奏でした。乱序・露も素晴らしかったです。
本当に、彼女に見習って、私も日々精進しなければと思いました。
もうお一人は、お家元のお弟子さんで、川崎の会でご一緒した方。八十代のベテランの方である。
とても、八十代とは思えないパワフルさに脱帽。曲目は『犬神』。この曲は後半に難しいところがありますよね。立派にこなされていて凄いと思いました。
皆様、昨日という日を目指して精進されたのでしょうね。その熱気を感じる一番一番でした。
こうやって拝見していると、一流の方々に囲まれて演奏。羨ましい限りです。
なかなか貯金が追いつかなくて・・・(汗)
私もいつか国立で演奏出来たらいいなァ。頑張って貯金しなくちゃ♪
さて、昨日は「獅子もの」の出し物が多かった。
我が師匠の“狂い”を何度も堪能し、とても勉強になりました。
昨日は、我が流派の東の巨匠である我が師匠。そして、西の巨匠である呂悦氏と二人の狂いを拝聴。それぞれ個性があるのですよね。こうして聴き比べすると個性の違いが本当によく分かる。
どの方もとても素晴らしいのです。きっとどの方を真似ても、それが我身になれば素晴らしいのだと思います。
でも、私は師匠の「華」を受け継ごうと改めて思いました。きっとそれが弟子の役目なんだろうなぁ。
が・・・
なかなか、真似もできない段階。さらにさらに精進しなきゃ。頑張ります。