あっという間ですね。六月最後の合わせ稽古です。
この合わせで譜面を外そうと思ったのですが、間に合いませんでした。どうも太鼓地で引っかかる。
あともう少しなんだけれど・・・。ダメだなァ。
どうも人と三味線を合奏すると自分の音が分からなくなる。ぜんぜん自分の音聴こえない。
「調子や勘所、きちっとタテに合わせて」と師匠に注意されたけれど、
自分の音が良く聞こえないからなぁ。
稽古場の三味線をお借りしたんだけれど、あの三味線・・・音が小さいのよね。駒が低い気がする。
まあ、音が大きくて勘所が悪いと最悪です。音が小さいから多少勘所悪くてもなんて思っていたけれど、
師匠の耳にはきちっと届いているんですね。
タテ三味線はチーム長唄のリーダーです。どうやってチームをまとめているかと言えば「掛け声」ですね。
三味線に「揃えてね」「ノリはこうですよ」などと導く掛け声もある。
唄に「さて、ここが唄い出しですよ」と唄方を導く掛け声もある。
またまた、前に並んでいるお囃子に「このノリで宜しくね」、「ここに当ててね」と伝える掛け声もある。
なかなか難しいものですね。
お囃子をやっている時は、前進でタテ三味線の呼吸を感じるように努力している。唄につかなければならない時はその唄い手さんの呼吸を感じるようにしている。
同じ呼吸をしていれば、きちっと合うものと確信しているからだ。
合わせなければならないものの呼吸を感じる事が大切だと思うのよね。
でも、三味線をやっていて、タテの方の呼吸が全く分からない。師範名取のベテランの方なんだけれど。。。
たぶん、演奏家のプロとそうでない方の違いなのでしょうね。
その音楽に溶け込んで自然に呼吸ができるという事は、本当に大変な事なのでしょうね。
いつか『老松』という曲の中で自然に呼吸をして、その呼吸を人に伝えられるように演奏ができたらいいなぁ。
そんな日が来るかどうか・・・微妙だな。
さて、当日のプログラムができた。
はあ、間もなくなんだなぁ。ドキドキ。