ちょっと風も強かったですが、でも暖かでした。
立春前なので「春一番」とは言えないそうですが、もし四日以降だったら「春一番」宣言だったそうです。
暖かなので迷いましたが、今日も着物でお稽古に出かけました。
やっぱり、着物だと身が引き締まりますものね。
しかし、今日の着付けは今一つでした。
何が原因か分からないのですが、上手くできない日というのがあるんですよね。
さすがに暖かなのでコートはやめて羽織で出かけました。
本当は羽織もいらないくらいにポカポカだったけれど、やっぱり立春前ですものね。
昨日と打って変わって小鼓には嬉しい陽気。湿度もほどほどですしね。
お稽古で使用した小鼓は新調だったのですが、まあ、吃驚するほどの調子でしたね。
『鷺娘』を打つのがとても楽しく感じられました。
やっぱり、こういう曲を勉強する時は、ある程度楽器のコンディションがよい季節がいいですよね。
なんて思いつつ・・・。
しかし、今一つ分からないところ・・・。何気に出来ちゃう事もあるんですが、
基本的に「よく分からない」ので、できないのですね。困ったものです。師匠に質問して解決したつもりだったのですが、やっぱり家に帰って復習したらダメでした。研究しなくちゃ。
今日のように楽器が鳴ってくれれば『鷺娘』は楽しいなぁと思うのですが、本当にこの季節の『鷺娘』は曲の内容通り「地獄の責め苦」に近いものがあります。密かに「鷺娘ではなくS娘」と私は呼んでいます。
『水仙丹前』は太鼓地の手前まで行きました。
担ぎ撥のフォームが崩れていて直していただきました。
伝統芸能ですから、打つことだけでなく、姿も大切。ついつい、打つことに気を取られるとフォームが好きなだけ崩れて行きます。困ったものです。
「乱れ」という手は滅多に出ないので、掛け声も入れられないほど粒を追いながら打っています。ですから、強弱何て考えていられないのですが、「乱れというのはね・・・」と強弱を付けて打つように注意されました。
おかげ様で、訳が分からなくなってしまいました。ダメだ・・・こんな事じゃ!きちっと身に付けなくちゃ。
太鼓の長地と乱れの手は私にとってウィークポイント。なかなか克服できない。
さて、長唄の演奏会でも踊りの会でもあまり出ない『高砂丹前』。なぜ好まれないのかについて、
「御爺さんとか御婆さんが塵取りとほうきを持って出て来るようなものは好まれない」
・・・笑えてしまった。
確かに・・・。よい曲ですが、考えてみたらそういう曲ですね。
曲としても華やかさが今一つ。踊りの会だったら派手な『水仙丹前』。長唄の会だったら『廓丹前』なんでしょうね。お囃子的だったら、それも小鼓だったら『高砂丹前』が良いと思いますが・・・。どうなんでしょう?!
羽織紐は母の手作りです。亡くなった父の御数珠の珠を使っているんですが・・・。けっこうお洒落で気に入っています。
でも、帰り道で何かにひっかけてしまってバラバラになってしまいました。父の片身の数珠の珠も幾つか紛失。
ガーン!です。
本当に、何に引っかけてしまったのか・・・。
今日の装いとして写真を撮ってあったのですが、
こういうのがあったんだなぁという思い出のスナップになってしまいました。