今日は国立劇場主催の邦楽鑑賞会に行ってきた。
五三郎先生の『喜撰』をとても楽しみにしていたのですが、残念な事に休演。しかし、五三吉先生が代演。またまた、これも楽しみ化もです。と、ルンルン気分で出かける。
しかし、今年は演目が少ない。去年は昼の部・夜の部と二回公演だったけれど、今回は昼のみ。
なんか寂しい演奏会でした。
『老松』は、杵屋宗家の出し物でした。客席には、タテ唄・タテ三味線、それぞれのお父さまである、喜三郎氏に寒玉氏がいせっしゃっていました。
勘五郎氏のご子息であるお二人も並んでいらっしゃいました。
何年前でしたかしら?温知会でご長男を拝見した時は、まだまだ高校生くらいでした。
月日の経つ早さを感じます。
我がお囃子の師匠も出演されていました。いつもは太鼓が良く見える位置に陣取るのですが、本日は指定席で、ほぼセンター。ちょっとななめ見で新鮮な師匠の芸を堪能する。
ワキ小鼓に座られている方は、お笛の名生氏のご子息である。この方の楽器はとても素晴らしいもので、いつもその音に酔いしれている。なのに・・・今日は、ちょっとパサパサしていました。
あの小鼓がこんな音がするなんて!!!よっぽどの乾燥です。本当にこの季節は小鼓打ちにとっては最悪ですね。
思えば彼だけでなく、小鼓を打たれていた方々皆様、とても苦しんでいらっしゃいました。本当にお気の毒です。
『鳥羽の恋塚』
中川義男氏のお笛に、またまた心奪われました。
地味な曲の割には、研精会の演奏会でよく出される曲ですよね。あと、笛方のお浚い会というとけっこう出ますよね。
良い曲ですが、地味なので余り好きではないのですね。なのに、笛効果なのでしょうか。
けっこう「よい曲だなあ」と聞き入ってしまいました。
『一人椀久』
地味な曲のあとに、もっと地味な曲。やめて欲しい。
女流演奏家ではトップクラスの方々の演奏ではあったが、やっぱりプログラム構成が悪いと思った。
『鳥羽の恋塚』のあとのこの曲はちょっと辛いものがあった。
が・・・!
一世を風靡した芳村伊十郎の愛弟子であるタテ唄の方の声は本当に素晴らしい。
あのような声が作れるように勉強したいのだが・・・
洋楽とちがって、長唄はなかなか難しい。
『喜撰』
大昔。宮田氏の三味線というと杉浦氏(五三吉氏)というイメージが私の中に強くある。
そうそう、私の大皮の初舞台。あれも、杉浦&宮田のコンビであった。
東音会を辞められて、杵五に戻られた杉浦氏は「五三吉」を名乗るようになった。
杉浦氏の三味線というと、
「ビブラート」の印象があるけれど、最近、あまりズリズリされなくなっちゃったなぁ。
喜三久氏の太鼓は絶好調だった。たまに超人的お洒落をされる。地がしっかりされているから、滅茶苦茶のような事をしても戻れるんですよね。本当にすごいなぁ。
来年は、もう少し華やかな会だとありがたいです。
という事で、ピザを頂きました。久しぶりのビザ美味しかった。
けれど、糖の摂取が多いから、血中のブドウ糖を薄めようと喉が渇いて仕方がない。
本当に困ったものだ。
さて、明日はお囃子のお稽古。そして、そののち、三月のお囃子メンバーで初稽古です。ルン♪楽しみです^^