一月三回目のお稽古@三味線 | fuyusunのfree time

fuyusunのfree time

長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

本日から『鶴亀』のお稽古だ。鶴と亀の登場前までで終了した。

唄い出し。

昔は打ち上げよりヒカエで、「チャン」となって唄が始まるというパターン。『小鍛冶』と一緒。

でも、今はだいたいヒカエからですよね。

この最初の唄い出し、流派によって「鼓唄」として唄う場合と、「琴唄」として唄い出す場合があるのだそうです。うちは「鼓唄」。

「鼓唄」というのは、お囃子をやっているせいかよく耳にします。しかし、「琴唄」というのは初めて耳にしました。

歌舞伎の御簾で、筝曲の雰囲気を唄と三味線で模倣するもので、時代物の御殿の幕開きに使うものらしい。または、琴唄様に準ずる総称。

二つの違いを実際に聴かせていただいて、

「ああ♪」と思いました。研精会はこちら系ですね。なんかとても「綺麗な」というイメージがあります。


『小鍛冶』の槌の合方のあともお囃子風にいうと「来序」という手組が続きます。

来序は、キツネの化身とか天狗の登場に用いられる囃子こと。本業から頂戴した手組です。

能管のヒシギから太鼓が「テーン」と始まる。

そうそう、業界ではお寿司の「おいなりさん」を「ヒーイテン」とかいうとか言わないとか。これは、この来序の冒頭の部分。そうそう、おいなりさんと言えば「来序」です。

ところで、この『鶴亀』も来序で始まる。

ここで登場するのは、中国の皇帝。まあ、神のような存在ですが・・・。しかし、人間なのに・・・。

とこの二十年以上疑問に思っていました。

どうも「真ノ来序」というのがあってそれらしい。

おおっ!「来序」の新発見。宿題もありで、色々と勉強してみたいです。



あっ!テレビで『鶴亀』をやっている。

音楽的には、非常に華やかなイメージがあるのですが、

いつもこの舞踊を観ると

「地味だなぁ」と思ってしまう・・・。