本日はお弾き初めでした。ただし、私は出戻り新人なので、唄や三味線での参加を難しく、蓋開けの『雛鶴三番叟』の小鼓で参加しました。お家元の太鼓に、お家元のご子息の大皮。そして、望月流や堅田流でお囃子をお稽古している方とのチーム。本日、初顔合わせです。
いやいや、私は、何か演奏する時は最低でも下浚いで合わせると、一回は合わせる経験しかしていません。
今日のように、ぶっつけ本番は初めて。いやいや、緊張しました。
『雛鶴三番叟』を演奏するのは、手ほどき以来。「そんな曲があったわね」状態。
師匠に「今度、雛鶴をやるので浚って下さい」とお願いしたけれど、「大丈夫だよ」と却下。ぜんぜん大丈夫じゃないのに。
仕方がないので、何度か母に三味線を弾いてもらって練習しましたが・・・。
この、「合方入りのモミだし」(大蔵流の手から手組が来ているそうです)。私はあまりなじみがないのです。
『雛鶴三番叟』を演奏会で聴くことは滅多にありません。
なんか、会のご祝儀で、子どもの頃などに舞台で唄ったり三味線を弾いた覚えはありますが、素だったし・・・。
大人になってからは、そういった舞台にのっていないし・・・。
参考資料は、ぜんぶ舌だしなどと同じモミだしだし・・・。
いったい、どういう形なの???・・・謎・・・謎でした。
母の三味線・・・。そして、本日のお家元の奥様の三味線を聴いて思いました。
たぶん、三味線方の「モミだし」のイメージと、囃子方の思う「モミだし」のイメージに大きいギャップが・・・。
けっこう、三味線はサラサラと弾くんですよね。
でも、「三番叟のモミだし」というと、本業から来ているもの。実際の『翁』のモミだしは凄い!!!
格調高くスタートして、ものすごいパワーの爆発へと移行していく。
まあ、あれを長唄でやっちゃうといただけないと思いますが・・・。
しかし、やっぱり「三番叟のモミだし」と思っちゃう。そして、そういうイメージを持って小鼓を構えると、絶対に落ちる!
よい勉強ができました。
三味線が入るという事は、三味線先導。合わせて何ぼなので・・・落ちて「ショック」。私は何をやっているんだろうか。。。許せない。
そして、もう一つ許せない自分を発見しました。
大皮をやられるお家元のご子息。お忙しくて大皮を上げる暇なし・・・。
「大皮あげられる?」
いやいや、大皮をきちっと上げるなんて、二十年ぶりなんですが・・・。
そうそう、師匠について歩いていた時に、
「大皮を上げろ」と命じられ、なかなか上げられなく、とある大好きな演奏家さんが助け舟を出して下さった事を思い出しました。
カーンと上げるって、けっこう大変なのです。
私は、現在小鼓打ちなので・・・
ずっと力仕事していなかったツケが露呈してしまいました。
来年までに、きちっと大皮をあげられるように勉強しなくちゃ。大皮も上げられないなんて・・・最悪。それも、もと大皮打ちだったのに・・・。亡くなった師匠に申し訳がたちません。
今日は糖質オフの生活は解禁です。思う存分、糖質を補給しました。
そうそう、
藤舎流の〇〇さんのお稽古場で地弾きをしている方と出会いました。
彼女・・・。そうそう、二十年前、ほぼ同時期くらいに入門した人です。すごいよね。私は・・・何やっていたんでしょうね。
また、一緒に小鼓を打った方は、望月のお姉様のところで地弾きをされているそうです。
いやいや、皆さま本当にスゴイ。お囃子のお稽古の地弾きって、たぶん・・・いやいや、大分大変だと思います。
来年のお弾き初めでは、何か三味線とか唄で参加したいな。
もちろん、お囃子チームで何か演奏出来たらいいなぁ。
ああ、楽しい一日でした。
さてさて、明日は国立♪
新春舞踊大会の最終日に知人が出演しているので伺います。
お囃子の師匠も御簾内にいるので、楽しみです。