分かっているんですが、どうも疎かになるのが復習です。
いけないと思いつつ、過去の曲となって、記憶の奥底の箪笥の肥やしになっている曲は数知れずです。
好きな曲というのは意外にやっているんですがね。。。
しかし、復習の大切さを時々ヒシヒシと感じる事があります。
曲を覚えるというのは、暗記が得意な私でもかなり時間の労力を必要とします。
それなのに、何かでやってみようと思うと、また一からやり直し。そんなガーンという思い度々です。
最近、苦手の克服で、決まり物・・・例えば狂いとか、苦手な手が入っている神舞の二段目とか時々復習しているんですがね。当初は、あんなに苦労して覚えていたのにガーンだつたのです。
結局、お稽古だけだと、自分の実になっとていないのですよね。
お稽古の上げ浚いは、そこからスタートという事なのに、、、そこでおしまいという事だびたびですから。忘れちゃうのは当然。人間の脳みそなんてそんなものです。
さて、たまたま、友人が『安宅の松』をお稽古しているんだって。(別のお稽古場の人ですが)
そういえば、そんな曲があったなぁと言う感じで、四年ぶりに紐を解いてみました。
あれっ、小鼓の一調がけっこうやっかいだったなぁ。。。
そんな記憶しか残っていません。
素敵な曲なんですが、好きでも嫌いでもない曲。
こういった曲というのは、お稽古のその時だけという可能性の大きな曲です。
楽曲を流してみて。。。
げっ!附け(譜面)見てるのに、打ち切れない。
邦楽は洋楽と違いますから、結局、譜面といっても手順・めやすだけなんです。
それだけ見ても、流れなんか分からないし・・・。
かなりヤバイですね。
ただ、初心の頃は、あの小難しい小鼓の一調になんとか付いていけるまで100回かかりましたけれど、習ったというおぼろげな記憶があるんでしょうね。
50回くらいでなんとか付いていけるようになりました。
そうそう、全く記憶を失うという事は、記憶喪失とか、認知症とか特別な場合を除いてない仕組みです。ですから、こうして繰り返すことで、100回かかっていたものが、50回に。50回のものが10回にとまあ、それらく聞こえる時間が短縮されるのですよね。
そして、いつしか身体が記憶して、音楽が鳴れば反応できるようになるのですよね。
復習はやっぱり大切だ。
たまにやらなきゃね。
しかし、『安宅の松』なんて、今回のように「今、安宅をやっているのよ」と言われないと、あまり演奏会でも出ないし、メジャーなわりには「そんな曲もあったわね」なんですよね。
思い出させてくれた友人に感謝です。
