最近、すっかり舞台で演奏される姿を拝見しないと思っていました。
人間国宝の宝山左衛門師が昨日亡くなられたそうです。
私のお囃子の初舞台は福原百之助師が宝山左衛門を襲名される記念演奏会でした。
ですから、私の舞台にも山左衛門師がお笛をして下さったのですよね。
山左衛門氏は、私が誕生した頃に超流派でお囃子の勉強会を目的としたグループを形成していたそうです。たしか「雪の会」とか言っていたような・・・。
現在の我が師匠のお父様もそこに所属されていたそうです。
ちょっと年代的にはその方々よりも若いですが、先代の朴清氏なども所属されていたと記憶しています。
亡くなった大皮の師匠もそこで勉強していたらしい。
山左衛門氏よりもお先にと行かれている方がたくさんいます。きっと向うで楽しい音楽をやっているかもです。
「笛がいないぞー」とか言っているかもですね。ですから、生前のお仲間が待ちに待っているかもですよ。
八十八歳だったとか。大往生ですね。
こちらの世の中では、名人が一人いなくなってしまったことで淋しく残念な事ですが・・・。
ご冥福をお祈り申し上げます。