
今日は午前中にお稽古があり、その足でそのまま人形町に。
日本橋劇場で「杉の会」という長唄の演奏会がありました。
知人が出演するという事でチケットを頂いたのです。
久々の演奏会!ウキウキ\(^o^)/
「杉の会」は杵屋五三吉先生の会で平成二年からスタートしました。以前は年二回やっていた気がしますが、いまは年に一回だけの演奏会です。
メンバーもいつも充実していて、とてもいい演奏会です。
今日の演目は「神楽十二刻」「娘七種」「常磐の庭」「春秋」
問答入りの「勧進帳」、以上五曲です。
「神楽十二刻」は杵屋五三吉先生の作曲で今日始めて聴いた曲ですが、私好みの曲でした。
神楽ですから、ちょっと尊厳があるんですけれど明るい。うーん、うまく表現できないけれど映画の「天地創造」てあるじゃないですか。あれに出てくる景色のような曲…余計に分かんなくなっちゃいますね。個人的な印象ですから、違う人が聞けば違う風景が思い浮かぶかも知れませんが、私としてはあの「天地創造」の映画の風景が目に浮かんじゃいました。
「娘七種(むすめななくさ)」は、普通はお囃子が入るのですが、今日は素の演奏でした。素の演奏も一味違っていい感じでした。
私はこの曲の「鼓唄」(本当は小鼓に合わせて唄うのですが、今日は鼓の変わりに三味線です)のところが大好きです。
「常磐の庭」これも大好きな曲です。私はこの曲の後半、神楽から神舞のところが大好き。
今日の演奏もこの部分、とっても良かったです。
「春秋」はしっとりした曲でとても綺麗な曲。でも、「神楽十二刻」と「常磐の庭」で心を燃え上がらせてしまったせいか、睡魔が…。寝ちゃいけない…ウトウト…ハッ!と言う感じでした。
唄が若手超人気の杵屋利光さん(今日は東音会として出演されていたので村治利光さんで出演されていました)がタテ唄で、彼の美しい歌声がとっても心地よかったのです。
そして、トリは
問答入りの「勧進帳」でした。
勧進帳はよく演奏会で耳にするんですが、問答入りは初経験のような気がします。芝居がかって面白い。
大好きな「延年の舞」。今日の「延年」はとっても綺麗な感じでまとまっていました。うーん素敵なんだけれど、私的にはもう少し野性味が欲しい。
でも、その後の滝流しから段切れまではすごっく良かった。
私は、この曲のチラシのところが超苦手。曲を聴いているだけでも、滝流しの部分でもう息切れを感じちゃうのです。そして、段切れ手前でダウン…息苦しくなっちゃう。
「私はもうだめ。私はここで追ってを食い止めるが故、そなた達はこのまま逃げ延びるのじゃ」そんな台詞を言いたくなってしまいます。
曲を聴いているだけでもこうなんだから、実際お稽古でこの曲をやろうなんていう事になったらどうしようと不安に思っています。酸素欠乏で絶対にバッタリと倒れる気がする。
勧進帳って大・大好きな曲なんですけれど、このラスト。好きだけれど苦手という感じです。
今日も心臓バクバクでした。良い演奏だったから、何時も以上にバクバクになっちゃいました。
さてさて、明日もお囃子のお稽古です。
頑張らなくちゃ。