舞踊会に行きました♪ | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

昨日は、知人が『鞍馬獅子』を踊るという事で国立劇場に行ってきました。
せっかく、長唄・清元・常磐津に接する機会だつたのですが、あいにく夜勤明けで、『鞍馬獅子』と『女伊達』の二曲だけを堪能しました。

ちょっとお昼寝が・・・寝坊した・・・(汗)
間に合って良かった♪

さて、『鞍馬獅子』というのは、清元の舞踊でした。
狂女と獅子舞のお兄さんと二人の登場人物でした。この狂女は浄瑠璃姫。
義経と浄瑠璃姫のラブストーリー♪
静御前とのラブストーリーが有名ですが、浄瑠璃姫伝説というのがあって、安珍清姫のお話のモデルになったとか、この人が実は静御前だとか言われているみたい。
浄瑠璃姫は愛知県矢作の方の人ですね。彼女は義経にふられて矢作川に身を投じてしまったと言われていて、事切れた彼女が流れ着いた場所(岡崎市)にお墓があります。
この舞踊では、
浄瑠璃姫=静御前。
義経が死んだと聞かされた姫は深く深く心を痛めて狂女になってしまった。
で、浄瑠璃姫の父(矢作の太夫)のかたみの薙刀を持って伊勢の御裳濯川(みもすがわ)あたりを彷徨っていた。そこに、角兵衛獅子が現れる。「我が君に会わせてたもれ」とかいって、姫は角兵衛獅子に絡むという踊りなのですが。。。
どんでん返しが大好きな日本の芸能。
この角兵衛獅子は、実は義経の家来のお厩喜三太という人。この舞踊、現在では前半の浄瑠璃姫と角兵衛獅子との絡みの部分しか上演しないそうですが、後半、酒売りと餅売りをしている夫婦が出てきて、実はこの夫婦は義経千本桜で有名な源九郎キツネとその妻なのだそうで、このお話のラストは、喜三太の持つ白鳥の明鏡の威徳によって浄瑠璃姫が正気に戻るというお話らしいです。

私の知人は喜三太を踊られました。
華奢で小柄な知人なのですが、踊りが大きくて素敵でした。
すごっく感動したのは、踊りも上手でしたが、彼女の踊りに対する愛がひしひしと伝わった事です。
「この子、踊りが本当に好きなのね」
観ていて、とても気持ち良かったです。

こういったお浚い会に行く機会がけっこうあります。
素人さんなのに上手いなぁとか思う方はけっこういらっしゃるのですが、自分のやっている事に愛情を注いでいるという事が伝わるという事は稀な事です。
私は上手い下手よりも、愛があるかないかの方がすごっく重要だと思います。
これはプロの演奏や舞踊でもそうです。愛のないものなど観てもちっとも面白くないし、愛のない演奏を聴いていても、ちっとも感動しない・・・。
ですから、昨日はとっても気持ちよく、「行って良かった」という思いで家に帰る事ができました。
私もお囃子ラブですけれど、まだまだ彼女に及びません。
頑張らなきゃ・・・。すごっく刺激を受けちゃいました。
お稽古頑張らなくちゃ。
もっともっと、自分の携わっている世界に愛情を持たなくちゃと思いました。
来年も何か踊られるそうで。楽しみです♪


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