掛け声の不思議 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

亡くなった大皮の師匠は掛け声については大変厳しい師匠でした。
一つでも外すと、もうそれはそれは恐ろしいほどの雷が落ちて。。。良く泣いていたものです。

けれど、掛け声って不思議です。
この掛け声があやふやだと、全然正しい手を覚えられないのですよね。
間を外しちゃったり。
初心者の内はどうしても打つ事に集中しちゃうのですが、実は打つ事よりも掛け声を覚えたほうが頭に手が入りやすいと私は思います。

前も同じような経験がありましたが。。。
現在、「小鍛冶」に出てくる新しい手を覚えているさなか。
今朝も書きましたが、どうも「打ち切り」という手が覚え難い。
けれど、夜練習をしていて出来ちゃったのですよ。
いえね。。。それまで掛け声があやふやで。。。
私は、手があやふやだから掛け声が出来ないと思っていたのですよ。でも、反対という事に気が付きました。
全然、手が頭に入っていないのですが、何故か掛け声をちゃんと言えたのですよ。
そしたら、いつも躓いている「打ち切り」をちゃんと打てちゃいました。
う~ん、不思議です。
何回も練習しても手が動かなかったのに、口が動くようになって手もスラスラなんですもの。吃驚もいいところでした。

大皮の師匠が
「打つ事なんてどうでもいいんだ。掛け声がちゃんと出来ていればできるもんだ」と仰っていました。
その時は「うんな訳がないじゃない。打ち方もきちっと覚えていなきゃ打てるわけがない」なんて思っていましたけれど。。
でも、最近になって亡くなった師匠の言葉通りと思うようになってきました。
掛け声がちゃんと言えれば、それに不随して手が動くのですね。
本当に、掛け声って不思議です。

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