吉住小三郎(慈恭)&稀音家浄観 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

この何十年、母がラジオなどから録り貯めた長唄のテープが入っているカセットケースをガチャガチャ。
『紀文大尽』
吉住小三郎氏、稀音家浄観氏の演奏
・・・
小三郎って・・・古っ!
彼は後々、慈恭という名前を襲名されますが、慈恭という名前でも遠い過去なのに、その前名とは・・・

『紀文大尽』を作曲した二人の演奏。こりゃ貴重な楽曲ですね。
ただ、お囃子が入っていないので、
「つまんない・・・」と、今まで私は聴いた事がなかったのですが。
昨日、
お囃子の入っていない楽曲にあわせて太鼓を打ってみたいなぁなんて思って、この音源を使ってみました。
手組み、覚えたつもりなんですが、、、何か怪しい。
「覚えたつもり」と自信がないのは、お囃子入りの楽曲に合わせていると、本当は良く覚えていないのに、音楽から聞こえる太鼓に踊らされて何となく打てちゃっているって事があるんですね。
「覚えた」と安心して、実は・・・そんな困った事、経験あります。
「覚えた」という段階で、本当に大丈夫か確認するのは、全くお囃子の入っていない楽曲で合わせて確認するのが一番なのですが、なかなかそういうのって無いのですよね。
お囃子の入る長唄の楽曲には大概、お囃子入っていますから・・・。
本当にラッキー♪という貴重な楽曲です。

しかしですね・・・
とてつもないお宝テープでしたね。
上手すぎる♪味わい深い♪
超感動してしまいました。
今まで、名人級の『紀文大尽』を幾つか聴いていますが、ナンバーワンです。
こんな紀文を聴いたのは初めて。
私の好きな美声系ではないのですね。
かといって、パンチの効いた声ではないのですがね・・・
いやいや、深みがあって、唄の心が伝わってくるんですね。
唄声で、その物語の情景が浮かぶのですね。
そりゃ、作曲者なのだから当たり前。。。と言われればそうかもなんですがね。

そんな素晴らしい演奏で練習。
はあ・・・私の細撥の出来は情けなさ過ぎ・・・
きちっと手は覚えていましたよ。何もないのに、きちっと入れるという事は覚えているという事です。
しかし、ただ覚えているだけですね。
ただ打っていて、私の太鼓には何にもない。
いつも、プロの演奏に合わせているから、客観性が失われるのですね。
自分の音が聞こえていない。で、錯覚するんですね。。。プロの音と
何もないところで打って、初めて自分を知る。

『紀文大尽』のような細撥の多い曲は、本当に打っていて楽しいのです。
幼稚園の子どものお遊戯みたいなものですね。客観的にみれば、リズムも音階もなくただ音に合わせて身体を動かしているんだけれど楽しいと一緒ですね。
はあ。。。
まだまだ、遠い道のりです。
こんな私なのに『紀文大尽』、あまりにもレベル高すぎの曲だなぁ。

それにしても、思いがけず良い演奏に出会う事ができました。
カセットテープだと劣化してしまうので、パソコンに入れておこうかな^^


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