今更ながら | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

とにかく槍が降ろうと何があろうと小鼓の練習だけはかかさない私。
自分で自分に吃驚です。

何が魅力なんだろう?
う~ん・・・そうだなぁ。
どんなに疲れていても、小鼓を打つと元気になるんですよね。
心が癒されるというか。
「ポーン」と表皮の振動が裏皮に抜けていく、あれがたまらなく好きなんです。
毎日の色々な心の詰まりが「ポーン」という音と共に消えていくそんな感じがするんですよね。

さてさて、今日は一時間ちょっと練習の時間が取れたので、「高砂丹前」を練習して、それから「勧進帳」のセリの部分と「滝流し」から最後までをちょっと遊んでみました。
セリはなんとか行けるんですけれど、「滝流し」から最後というのは本当に大変。
そりゃそうですよね。弁慶達一行が見逃してもらったもののいつ追っ手がやって来るか分からないから必死で逃げているんですものね。
いやいや、私は完全に足でまといになっています。
最近、この「滝流し」を上手に演奏できるようになりたくて練習しているんですけれど、兎に角手が回らないのです。
もう最後の部分は息切れはしているし、腕は攣っちゃっているし・・・なかなかついて行くまでにもまだまだ時間が掛かりそうです。
「勧進帳」はオーソドックスな曲ですから、いつかはお稽古するんですよね。来月かも知れないし、またまた十年後かも知れないけれど・・・。なかなか「さあ今度のお稽古では『勧進帳』だよ」と言われて「はいそうですか」と今までの曲のようには行かないように思います。

そうそう、「勧進帳」を打つに当たっての音源は、今藤長之氏と芳村伊十七氏が演奏しているCDなんですけれど、すごっく素敵なんです。
亡くなった大皮の師匠が大皮を演奏していて、ちょっと前はこれを聴くととても悲しい気持ちになってしまっていたのですが、今は亡くなった師匠の励ましを受けているようで、大好きなCDの一つなんですよ。
私は今藤長之氏という方の唄のファンですし、色々な方が演奏している「勧進帳」がありますが、市販されている「勧進帳」の中ではこれに勝るものはないと思っています。
音楽は好みですから、たまたま私は今藤長之氏の声が好きだからなんですけれど・・・。

カッコよく「滝流し」ができるようになるといいなぁ。
はははっ!前途多難です。
でも、ここでメゲチャいけない!ファイトo(>0<)o