今日の雨はとっても憂鬱でした。
今日はお稽古。。。もし、雨で濡れちゃってもいいや!というような着物を着ていきました。
でも、行きは本当に気を遣う。だって、お座敷に上がる訳ですから、さすがにビチャビチャではねえ。。。
帰りはどうせ家に帰るだけだから良いですけれど、足袋を濡らさないように、裾を濡らさないようにとっても神経を遣いました。
雨コートは着ているんですけれど、私はろくな雨コートを持っていなくて、既製品の為に長身の私には丈が短いのです。ですから、どうしても裾が出ちゃうのよね。
裾を仕立て直せばいいのですが。。。そこが私のおおちゃくなところなんです。
さて、今日の嬉しい出来事とは。。。
母が以前お囃子を始めたての頃(今は全然やっていません)に最初に買った新調の小鼓。
母の同門の方が、新しい小鼓を買うのでという事で譲っていただいた経緯のある小鼓です。
まあ、とにかく鳴らない小鼓でした。
やっぱり新調はダメだ。。。そんな感じ。
うーん、けれど何とか音を出して上げたい。そう思って、時々箱から小鼓を出して打つんですけれど、全然鳴らなくて。。。ダメだこりゃ。。。そして、また箱の中にしまわれてしまうのです。
ところが、今日あるきっかけで音が鳴ったのです。超吃驚です。
実はこの小鼓、以前使用していた方も調子を付けないままに使用していたみたいなんです。
んじゃ鳴らないよね。
いえいえ、普段お稽古で使用している愛用の小鼓には調子が付いていなくて音がしていたので、全然そこまで気が付かなかったのです。
この小鼓が家に来て二十年近く。
ちょっと手を加えてみました。
すると。。。。すると今まで「パスパス」と言っていた皮が「ポンポン」と奏でたのです。
超吃驚でした。
たぶん、以前使用していた方も購入したてだったこの小鼓。それを譲って頂いた訳です。
この小鼓君。小鼓として誕生して二十年。初めて小鼓としての音を奏でたのです。小鼓君自身も吃驚したのではないでしょうか。
まだ、新調なので全然滑らかな音ではないのですが、打ち込めばもうちょっと音に深みが出てくるんじゃないかな?
一緒に成長して行こうね。なんて、新調の小鼓君と喋っていました。