紀尾井ホールにて『としみつの会』に行ってきました。
としみつ・・・???
何を仰います。美声で有名な杵屋利光さんのことですよ。
『橡の木』と『安宅勧進帳』の二曲という贅沢な会でした。
滅多に長い長い『安宅勧進帳』など拝聴できないので、ルンルン気分です。
『橡の木』は女流の方中心の演奏でした。
タテ三味線の杵屋三澄氏は本当に素敵な三味線を弾かれますよね。
以前、よく行っていた杉の会によくご出演されていました。お若い頃からとっても素晴らしい三味線を弾かれる方でした。とっても不思議なのが、もう二十年くらい前から舞台を拝見しているのですが、ぜんぜん要望が変わらないのです。いやいやすごい方だと思います。
『橡の木』は室生犀星氏の作詞で、山田抄太郎氏が作曲している現代長唄です。
三味線も上調子だけでなく低音の三味線を使ったり、唄も輪唱ありのハモリありで、3Dのような長唄です。
楽しかったです。
『安宅勧進帳』は男性ばかりの演奏でした。
この曲は男性の長唄ですね。三味線も唄もお囃子も“女性”の入る隙間がないように思います。
最近の男性はパワー不足ですが、それはうわべのパワー。内面のパワーは女性なんて太刀打ちできません。これ本当よ。うわべのパワーで済むような長唄ならいいのですが、やはり『勧進帳』とか『船弁慶』という曲は女性が演奏したら「ちょっとね・・・」のような気がします。
でも、『勧進帳』演奏してみたいです。
本日は乾燥していたのでしょうね。小鼓の鳴りが皆様今一つでした。でも、内面の演奏に酔いしれてしまいました。
まあ、真似できるとは思いませんが、あの部分とこの部分はそういう技術を使うのですね。とても勉強になりました。
今日は日勤で、超忙しいチームが担当でした。
一気にみんな体調を崩して重症化。そんな人ばかりいます。
まあ、うちは療養型なので治療はしませんが、それでも対処療法を施すので、重症の方がいると忙しいです。
なんか仕事が終わらない。。。との噂でしたが、この演奏会があったので、
朝から超集中力。朝から仕事の組み立てをバッチリ考えて行動しました。
けっこうそうすると効率よく仕事が進んでいきます。という事で、時間ピッタリに退社。四谷に向かいました。大入り満員で、余裕持って劇場についてよかったです。