

本日は清元を鑑賞しました。
長唄とは三味線の音色も、唄(いやいや清元は浄瑠璃だ)も節回しとか発声がぜんぜん違う。
この清元の勉強会に行ったのは三回か四回目くらい。とっても新鮮な気持ちで楽しめます。
長唄は唄ですが、清元は浄瑠璃なので「語り」ですね。だから、内容がとても分かりやすいです。
ただ、お囃子が入らないから・・・寂しいな・・・。
『四季三番草』
この前の舞踊会にも出ていましたが、この曲、よく耳にします。
でも、演奏する方によって、随分色が変わるものだなと思いました。
若手の浄瑠璃の方がお二人出ていました。美声でしたね。頑張って芸を深めて欲しいものです。
来年の成長がとても楽しみです。
『幻のお七』
女流の演奏家さんの演奏でした。
女性と男性では見台が違うのですね。はじめて気が付きました。
また、扇子の扱い方が違うのですね。
今さらなんですが気が付きました。
若手の演奏家の紫蝶さん。相変わらず素敵な声です。また、技術も素晴らしい。
もっと沢山聞きたかったのに、三枚目で分け口も少なくて残念でした。
『賑民壽萬歳(卯の花)』
日舞の伴奏等で、いつも梅寿太夫氏のチームの時にタテ三味線を弾く紫葉さんである。
女性でメジャーな舞台のタテ三味線を弾かれるというのは、非常に稀な事なのだと思いますが、男性に負けないパワーを感じます。いつもすごいなすごいなと思って拝聴しています。
浄瑠璃と三味線のバランスがよく素敵でした。
『七枚続花の絵姿(うかれ坊主)』
三味線はゲストの美治郎氏であった。大好きな清元の三味線弾きです。
ただうまいだけでなく、派手でパワーがあって、説得力のある三味線を弾かれます。
梅寿太夫氏をはじめ、梅派の皆様は彼のパワーに負けじと意識していたのでしょうか。
張り切っていらっしゃいました。
よって期待以上の面白い舞台でした。
『其小唄夢廓(権八-上-)』
ゲストの延寿太夫氏と梅派のトップの梅吉氏と組んだ演奏であった。
いやいや、延寿太夫氏の浄瑠璃は美声でパンチがあるだけじゃなくて魂がこもっていました。
素晴らしすぎる♪♪♪
けっこう長い曲なんですが、ちっとも飽きない。幕が下りて「もう終わってしまったの」という感じでした。
大好きな美治郎氏が梅吉氏のワキにつかれていた。
超贅沢な舞台。
長い間、清元はもともとは一つの流派であったのですが、何かがきっかけで延寿太夫氏率いる高輪派と梅吉氏率いる梅派と二派に分かれてしまったのですよね。けれど、つい最近になって和解してまた一つの流派として歩み始めた。という事で、去年か一昨年に二つの派が合同で会をやられました。そして今回も、高輪派のスターが梅派の主催する勉強会にゲスト出演するようになったのですね。素晴らしいことです。
今日は素敵な音楽を聴けてお腹がいっぱいです。