御伽草子展 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

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東京の田舎者。なかなか六本木のようなところには縁がない。
本日は六本木ミッドタウンデビュー♪
ミッドタウンの中にあるサントリー美術館で開催されている『御伽草子展』に行きました。
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お稽古している長唄『浦島』、長唄『那須野』は、この『御伽草子』にある物語なんですね。
そうそう、『浦島太郎』。時代によって少しずつ内容が違う気がする。

太郎その一
昔々、太郎は海に出て亀を釣り上げました。その亀が美女のお姫様に変身。太郎はお姫様をお家に送ってあげる事にしました。お姫様のお家は、なんと蓬莱山のある常世国でした。太郎は、そこで送っていたお礼に様々なもてなしを受けました。そして、帰り際に「片身に玉手箱をあげましょう」とお姫様から箱を渡されます。
さて、太郎は住んでいるところに帰りますが、なんと亀を釣り上げた日から百年以上の月日が流れていました。悲しくなった太郎はお姫様からもらった箱の蓋を開けるのです。箱の中から白い霧がモクモクと。太郎はあっという間におじいさんになりました。

太郎その二
昔々、太郎は亀を釣りました。可愛そうと思い太郎は「助けてやった恩を忘れるな」と亀を放してやりました。それから数日後、綺麗な女性が太郎を尋ねて来ました。「私はあの時の亀です。お礼に竜宮城にご案内します」と太郎を竜宮城に連れて行きました。
竜宮城で手厚いもてなしを受けた太郎。帰り際に乙姫様から玉手箱を受け取り住いに帰りました。
たった何日のつもりが、なんと100年以上の月日がたっていました。周りは知らぬ人ばかり。途方にくれた太郎は玉手箱をあけました。中からモクモクと白い霧が立ち太郎はあっという間におじいさんになりました。
・・・
同じ御伽草子でも、時代によって多少変わるんですね。

そうそう、『玉藻前』のお話の絵巻もありました。玉藻前というと「九尾の白狐」というイメージが大きいのですが、今日見た絵は普通の狐で尻尾が二股に分かれているものでした。あと七尾はどこに行ったのかしら?

「ものを大切にしましょう」の標語にピッタリな絵巻もありました。
『付喪神絵巻』。節分にお払い箱になったお道具たち。捨てられたことを怨みに重い妖怪に化すというものです。
このお話と似ているのが『百鬼夜行』。あれも日常のお道具や楽器とかが妖怪となって街を練り歩くというやつ。
本当に昔の人の空想のセンスは素晴らしい。
よい展覧会に行ってきました。
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ランチは「鈴波」という粕漬けのお店でいただきました。
松茸ごはん定食。お魚はカラスカレイの粕漬け。
現在、糖質オフダイエットに挑戦中なのですが、本日のランチだけはダイエット休戦という事にしました。
久々のごはんは美味しかったです。
食後のお口直しに「梅粕酢」。お口さっぱりになって美味しかった。
お魚はあまり得意ではないのですが、そんな私が美味しいと思ったのですから、美味しいのでしょうね。
また、食べに来たいと思いました。
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