
国立劇場主催の舞踊会に行ってきました。
この『菅原草子』は昭和十五年に開催された第二十六回花柳舞踊研究会で初演されたものだそうだ。初演から数えて七十二年ぶりの再演だそうだ。
層々たる花柳流の舞踊家の方々がご出演。本当に大がかりで見応えのある舞踊会でした。
とにかく群舞の舞踊は圧巻でした。頭のてっぺんから足の指先まで隙がないパワー。一糸乱れぬ踊りに超感動でした。
もうフィナーレなんて年甲斐もなく胸が時めいてしまいました。
第二部で上下の袖のお部屋に紗のカーテンを使いわざと中が見える演出。
あれは素晴らしい発想だ。御簾の中の世界のネタバラし。
人間国宝の堅田喜三久氏の大活躍の様子が丸見え。なかなか御簾内なんて見れるものではないので、素晴らしい演出だなと思いました。
長唄・義太夫・常磐津・清元・地唄と色々な音楽も楽しめました。
久々に大満足という舞踊会を拝見した気がします。