思い出の一枚 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

十代頃からの女優になりたかった私。
夢の実現化の第一歩の頃の写真です。ずいぶん昔の写真です。
だって、まだ二十歳になったばかりの頃ですよ♪信じられない。
2011-10-22 8;50;55
とある時代劇のワンシーン出演の時の写真。場所はとある撮影所のオープンセットの一角。矢場で働く女の役。大太鼓をドドンと叩いて「当たりーィ♪」と一言台詞。
この仕事。とても思い出深いものです。
私は女の癖に昔から低音なのですね。本当にオカマにオカマに間違えられるほどの低音。
この矢場というところは、江戸時代の社交所の一つ。
まあ、こういうところで勤めている女の子のイメージというと、キャピキャピ可愛くてキャンキャンした感じ。やっぱり的に矢が当たったら高音のキャピキャピした声で「当たりーィ」と言われた方が、矢を射った男性も「やったぜ」感がアップするんじゃないですかね。←勝手なイメージですが。
私・・・そんな可愛いキャピキャピした声なんて出せないわ。不安な気持ちで現場入りですよ。写真では笑っていますがね。
いざ撮影開始。思いっきりキャピ声で「当たりーィ」・・・と言ったけれど、
現場、一瞬の静けさ。
「重いなあ・・・(体重じゃありません)」と一言監督。
助監督が微笑みながら「もうちょっと高い声で『当たりー♪』こんな感じでお願いします」と。
テストその二。精いっぱい高めのキャピ声で「当たりー♪」と頑張った。うーん、今さら違う子に代われなんて言えないからなんですかね。やや不満の空気があるものの「まあいいや」という感じでそのまま本番に突入。
オンエアの日。家族そろってテレビにくぎ付け。一瞬を楽しみに。
「当たりーィ」の声を聞いた母。
「可愛くないね」の一言いただきました。


いただいたお仕事はいつも一生懸命。次の仕事につなげるをモットーに頑張っていました。
でも、可愛いさを求められるお仕事は苦手でしたね。しかし、顔のイメージですかね。大人っぽい女性像を求められる仕事は少なかったなぁ。