

本日は平成中村座にて『法界坊』を鑑賞した。いやいや分かりやすく楽しい演出でした。
某女子高の子たちが、学校行事で観劇に来ていたせいもあるのでしょうか、客席はけっこう色々な年代の方が客席を埋めていて、歌舞伎もまだまだ将来が明るいという気がします。



プレハブの劇場。何気に、昔のテント芝居を思い出します。あと劇団四季のキャッツとかも当初はこんな感じの小屋でやっていたように記憶しています。
トイレも吃驚。工事現場にある仮説トイレがいっぱい並んでいるという感じでした。でも、清潔感があってよかったです。
一万円を超える木戸銭を取るのですから、それなりに色々と工夫されていました。
床もソフトな感じで冷たさを感じさせない。座席もスポンジを敷いてその上に茣蓙を敷き座布団という感じ。この隅から隅までの心配りがとっても凄いと思いました。
先日、六代目を襲名した勘九郎丈。だんだんお父様に似て来ていますね。将来有望で今後がとっても楽しみです。弟の七之助丈は美しい女形さんですね。儚げで素敵だなぁと思いました。
大病を克服されて復帰された中村勘三郎丈。彼のふざけたお坊さん役はどれも天下一品と思います。
この『法界坊』の他に『喜撰』とか『まかしょ』とか、この手のお坊さんものは彼を上回る人は今のところいないように思います。


芝居がはねて、劇場の裏の土手を通って浅草に向かいました。
ちょうど劇場の真裏。芝居で使った桜吹雪が、本物の桜の花びらと混じって道に落ちていました。
ここの真裏は、木戸銭を払わなくてもラストシーンを覗けるスポットなんですね。



墨田公園の桜も満開です。
ゆりかもめがいっぱい。いやいや、この辺りのゆりかもめは“都鳥”ですかね??!
人の手から餌を貰っている・・・。人に馴れているんですね。
この辺りは色々な桜があって目が楽しめます。
ふと、桜と隅田川で思い出したのが『賤機帯』。子供を人さらいに誘拐されて、その子を求めて遠く都(当時の都は京都)からこの地まで。子を思うあまりに彼女は狂女となっていた。船頭に向こう岸まで船に乗せて欲しいと頼むけれど、船頭は狂女をカラかって「この水面の花びらを全部掬ったら乗せてやるよ」という。彼女は川に入り桜の花びらを掬い始める・・・。ちょうどこんな季節だったんでしょうね。






おまけ♪おやつに食べたホットケーキ^^



劇場に向かう途中で虹を発見。白虹と呼ばれるものらしい。写真だと分かりにくいですが実際はとても綺麗。でも、中国では不吉な予兆らしい。


そうそう、帰りは地震雲を見る。
まあ気を付けようがないけれど、地震などに注意が必要ですね。