太鼓のお稽古 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

今月から小鼓と太鼓二つの楽器のお稽古を始めました。
今までは片稽古。つまり一つの楽器をお稽古するという形でした。
普通、お囃子というのは一つの楽器しかやらないのを片稽古。小鼓と太鼓というような形のお稽古を両稽古といいます。
うーん。小鼓と大鼓でも両稽古なのかな???
まあ、細かな事はどうでもいいですけれど、今月から太鼓を本格的にお稽古する事にしました。
・・・私は以前は大皮をお稽古していましたので、これで三拍子(できるできないは別として)触られるという事になります。・・・嬉しい!これを目指していたのですよね。
得意不得意が出てくると思いますけれど、基本の三つの楽器を触れるというのは、長唄囃子をやる上では重要と私は思っています。

うーん、けれど太鼓というのは、両手を使う。その上、素手ではなくて、「撥」という道具を使う楽器です。
原始的な大皮。大皮より進化しているけれど、道具を使わない点では原始的な楽器とは違う。
どの楽器も世界を持っていて、どれが簡単という事はありません。
一番、原始的で素人目には簡単な大皮でも、始めると超難しいです。
小鼓も「唄う打楽器」。音を出す自体が難しい楽器です。
太鼓も、小鼓と比べて「叩けば音の出る」そんな楽器で、素人目には簡単に見えますけれど、そう見えるだけで難しいです。三味線もそうですけれど、道具を使って表現するという事はけっこう難しいと私は思います。

去年の今頃、始めて太鼓に触れさせて戴きました。
あれから一年。
本格的に「お稽古する」と決意するまで、一年掛かっちゃいました。
仕事をしながらの趣味ですから、けっこう練習時間が限られていて、二つの楽器をお稽古するって自分に対する勝負なんですよね。
下手をするとどちらもダメになってしまう。
・・・
でも、三拍子を理解するというのは、長唄囃子をやる上では必須の事。
・・・
悩んで悩んで。。。二つの楽器を勉強する事に決意を固めました。
気が付いたのです。
自分が太鼓地の小鼓を覚える時に太鼓の唱雅を言っている事を。
これが、いきなりピアノをやるというなら。。。無理かなと思いますけれど、同じ長唄囃子に属する楽器ですから。
思ったほど深刻な事でない事を。

馬鹿みたいでしょ。
でも、マジ悩みました。

さて、今日から太鼓のお稽古。
小学生が入学式を迎えるように嬉しかったです。
この新鮮な気持ちを忘れないようにしなくちゃ。
不器用な私ですから、きっと挫折しそうになっちゃうと思います。
挫折しそうになったら、この初心の心を思い出さなくちゃ。
「誰が選んだのでもない。自分が選んだ道」
『女の一生』の名台詞ではありませんけれど、自分がやると決めて、そして、始めた時はこんなウキウキ気分だったのですから。

なんちゃって!物事真剣に考え過ぎ。
太鼓って楽しい。
最近、太鼓を触っていてそう思います。
今日のお稽古も本当に楽しかったです。
小鼓とは全然違う楽しさです。
小鼓には小鼓の楽しさがあるし、太鼓には太鼓の楽しさがあります。
全然初心者で、おもちゃのお猿の鼓笛隊の形になっていません。
師匠のように美しく太鼓を打てる日を夢みて。


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