おっと・・・明日は | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

明日は八月第一回目のお稽古があるので、いつものより真剣にお稽古しなくっちゃ。

さて、お稽古を始めようと思ったら、母から「ねえ、三味線を弾きましょうよ」とのお誘いの言葉。
私にとっての三味線の師匠は今は母です。
けれど、四月末に腰椎圧迫骨折をしてから、三味線を持つ事が辛いらしく、最近はめっきり三味線を教えてくれる事が少なくなってしまいました。
母の決まり文句は「長唄あってのお囃子だから、お囃子をするにあたってはその曲を知らなくてはいけない」です。

私は、お囃子は好きですが、どうも三味線のお稽古は好きではありません。
「好き嫌いの問題ではない。お囃子をするならその曲をざっと弾けなくちゃいけない」
分かっちゃいるけれど。。。

このところ、「この曲を教えて」と言っても、渋々という感じの母が自分から今日は「三味線を弾きましょう」というのは珍しい事です。
明日はお稽古でそりゃ三味線も大切だけれど、予習をしたい。。。でも、せっかく母が乗り気なのに。。。

という事で、今日の邦楽人タイムは三味線のお稽古から始まりました。
母は、「越後獅子」の替手のお稽古をしたかったらしいです。けれど、私が「賤機帯」の太鼓のお稽古に入る事から、「『賤機』やろうか」と。。。
うーん。。。「賤機」は私の能力にはちょっと難しい曲。それに母は「越後獅子」をやりたいのだし。。。
という事で「越後獅子」のお稽古をしました。
「ここは細撥で。。。」「ここは太鼓地で」とかお囃子の事ばかり頭を廻ってしまう。
やっぱり、お囃子っ子の弊害。お囃子の部分はそれなりに曲が頭にあるので分かるんですけれど、クドキの部分とかはノリが滅茶苦茶になってしまう。
「越後獅子」は何度もお浚いで三味線を弾いた事があるので、得意の「晒しの合方」の所は行け行けになってしまう。
こんなんじゃ、お囃子が落ちちゃう。。。
慣れ親しんでいる曲ですが、たまにこうして浚うと滅茶苦茶。自分の演奏でもしお囃子を付けるとしたら、私は絶対に太鼓も打てないし、大小鼓も打てないよなぁ。。。(汗)
すっかり自信喪失。
「じゃあ、次は『賤機』しよう」
「(もういいよ・・・)越後獅子もまともに弾けないのだから、賤機なんて無理だよ」
「ちゃんと弾いていたじゃない」
と励ます母。
私は「豚も褒められりゃ木に登る」人ですから、すぐにその気になってしまいます。
という事で「賤機帯」を弾きましたけれど酷いものでした。

あまりに酷くて。。。というわけではありませんが、やっぱりお囃子でやっている曲はお囃子がしたくなります。
いつもはMDの音源に合わせて・・・生の演奏で合わせるのが一番のお稽古。
という事で、久々に母に三味線を弾いてもらって太鼓のお稽古をしました。
何箇所か分からなくなる場所があって、いかに音源の太鼓に釣られて出来ている気になっているか良く分かりました。