六十三年前 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

kusyu.jpg http://www.tbs.co.jp/program/dramasp_20080310.html

六十三年前の本日は東京大空襲があった日なのだそうです。
なんか、ずっと昔のお話のように思えますが、まだまだ、この間という感覚の時代に日本は戦争をやっていたのですね。

今日、ドキュメントドラマでこの“東京大空襲”を取り上げたものをやっていました。
うーん・・・すごい衝撃的なものでした。。。
まだ、ドラマなので綺麗にまとまっているんだろうなぁ。

私の母も戦争経験者です。
戦時中は幼い子ども。でも、空襲の恐怖は今も深い深いトラウマのように心に残っているようです。
(東京大空襲を体験したわけではありませんが・・・母の育った町もかなりひどい空襲があったみたいです)

爆撃をした元米兵のインタビューもしていましたが・・・
この東京大空襲については、日本政府にはほとんど記録が無くて、アメリカ側はどのような被害状況だったか・・・良く分からなかったようです。単に多くの一般市民が亡くなったくらいの情報しかなかったようです。
掲載した写真は、本日のドラマの主人公の石川という警視庁の警官が写した写真ですが、彼の撮った写真が唯一の証拠の写真だったのだそうです。
爆撃を任務によって遂行した彼らは、この番組のインタビューを受ける事で初めて、自分の任務の結果を石川という方が写した写真を見て知ったようです。
悲しそうだった・・・。
彼らは、当時二十歳そこそこの年齢・・・という事は、もう八十代ですよね。
本当だったら、知らないまま旅立てたのに。ちょっと残酷だなと思いました。
広島に原爆を投下した兵士の一人は、その被害の悲惨さに、自分の罪の深さを知り精神的病に陥り自ら命を絶ってしまったのだそうです。

戦争って本当に残酷です。
空襲で被害にあった方々はもちろんの事、任務という名のもとで殺人をさせられた兵士も、みんなみんな戦争というものの被害者です。
悲しいですね。
これだけ、悲惨なものなのに、未だ戦争というものはなくなっていません。
日本は憲法によって平和が一応維持されていますが、その憲法も改正すべきと言われていますよね。確かに、自衛手段が手ぬるく、いまの憲法では国家を守りきれない感じもしますけれど・・・。
でも、戦争がなくなれば自衛もへったくれもないですよね。
世界全てが平和。こんな時代が来ればいいですね。