今日の会主さん。。。おおっ!この方知っている。
この会主さんは、吉祥寺の方なんですよね。
吉祥寺にお稽古場を持っていらっしゃる方なんですよね。
私は、ずっと幼少時代から三十年近く三鷹市で過ごしていました。
吉祥寺は武蔵野市ですが、私にとっては地元同然の町です。
その町の踊りの先生ですから。。。お名前だけは知っていました。
まあ、こんなお話はどうでもいいですよね。
さて、今日は午前中から夜までやっている会だったのですが、私は日中は色々と用事がありまして出かけたのは夕方でした。
後半に「鏡獅子」・「二人椀久」・「藤船頌」などがあるという事で、それに間に合うように出かけました。
今日の地方は今藤政太郎氏をはじめ東音会系の方々でした。
劇場に着いたのは、ちょうど目的の「鏡獅子」の前の曲目のチラシの部分でした。
時間の読み方バッチリじゃん!
今日の「鏡獅子」はお芝居の部分が抜きでした。
けっこう身長のある方が弥生をやっていらっしゃいました。
「鏡獅子」は本当に何時見ても華やかで素敵です。
特に、中盤の胡蝶の部分は大好きです。
今日も小さな子どもが胡蝶をやっていました。
可愛い!
そうそう、今日の主人公の獅子の精。最後の髪洗いをバリバリ張り切っていました。
私は、踊りも然ることながら、師匠の太鼓を打つ姿に見入っていました。ちょうど、太鼓の前に胡蝶が踊っていているんですよね。
以前、踊りの場合の髪洗いは何杯もやるから地方は死に物狂いになっちゃうようなお話しを聞いた事がありますが、胡蝶もこの部分死に物狂いなんだなと今日感じました。
太鼓の前で踊っている二人の胡蝶。だんだんばてちゃってしんどそう。あの部分の振り付け。。。うさぎ跳びとはちょっと違いますが、でも、うさぎ跳びみたいな感じ。主人公が張り切っちゃうと、ずっと胡蝶たちはうさぎ跳びみたいな事をしなきゃならないのよね。
「バテバテでもう足があがりません」そんな二人の子どもの心の声が聞こえてくる感じでした。
明日辺り足が筋肉痛で大変かも。。。
「うかれ坊主」
清元って面白いですよね。独特なあの声が好きです。
今日の清元のタテ三味線の方は珍しく女性の方でした。
踊りの会で、大和楽以外で女性の地方さんとは珍しい。
あの肉襦袢は良くできていますね。
なんか、ご本人自身の身体かと思っちゃうくらい、衣装との境目が分かりませんでした。
どうなっているのかしら?興味深々で探っていたのですが、結局ご本人の素肌と衣装の境目が良く分かりませんでした。
この曲は女性には向かない踊りですね。
いくら襦袢を着ているとは言え。。。うーんなんか私だったら恥ずかしい。
けれど、コミカルで楽しい踊りですね。
こういった曲好きです。
さて、お楽しみ第二弾!「二人椀久」です。
この踊りは、歌舞伎の雀右衛門氏と富十郎氏の踊りしか観た事がありません。
ですので楽しみにしていました。
また、タマとかお囃子も勉強になりますし。
この演目は会主さんとそのご子息の出し物。という事で本日のメインの曲ですね。
という事でとても見ごたえありました。
・・・けれど、ついついお囃子に目がいってしまって・・・
いつか打ってみたい演目の一つです。
カッコいいですね。
次に清元の演目があって、そして大トリの「藤船頌」です。
今日はこれの為に来たと言っても過言ではありません。
以前にもお話しましたけれど、この曲は私のお囃子の流派にとっては特別の曲なんです。
去年の夏から秋に掛けてお稽古していただいて、「こういった曲はお稽古が終わっても自分で温めておく曲」と師匠から申し受けた曲です。つまり、私の課題曲その一です。
また、いつか何かで演奏できる機会があったら、是非演奏したいと考えている曲。私にとっては特別な思いのある曲なんですよね。
踊りが付くとどんな感じになるんだろう。
今日の小鼓は、赤坂の芸者さん(?)が打たれました。
舞台は乾燥していて、鳴りが今ひとつで気の毒でした。
あの曲は大変手が細かいし、音色を楽しむという趣向もありますので、本当に楽器が鳴ってくれないと辛いものがあります。
お笛は中川善雄師。
この曲にはお笛の聞かせ処がありまして、この曲を聴くたびに中川師が吹かれたらどんなに素敵だろうと思っていたので、今日はその夢が叶って最高でした。
おいおい、踊りの会なんだから、踊りはどうだったの?
イメージとちょっと違いましたけれどとても綺麗でした。
踊りが付くとまた曲の味わいが変わって、とても新鮮な「藤船頌」を今日は鑑賞できました。
後半数曲しか鑑賞できませんでしたが、見ごたえ・聴きごたえあって足を運んだ甲斐がありました。
声を掛けて下さった師匠に感謝です。
ありがとうございました。

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