仕丁というのは、御殿の雑用を任されている下男の事です。お掃除とか様々な雑用がお仕事。
お雛様に三上戸いう人たちが五段目のひな壇に飾られます。笑い上戸・泣き上戸・怒り上戸。
この人たちが仕丁です。
さて、この三人衆は人生そのものを現しているといわれています。人生楽しいことばかりじゃない。悲しいこともあればムカつくこともありますね。それが表現されているお人形です。
さて、この三人衆。実は関西と関東では持ち物が違うという事をご存知ですか?

私が見慣れているのは、上の三上戸です。立傘・沓台、台笠を持っています。これは江戸流らしいです。
関西は

という感じに、ほうきに塵取り・熊手を持っています。
この違いは、江戸は武士文化である事。大名行列の仕丁の姿。で、関西は公家文化で公家の御殿の仕丁であるという違いがあるようです。
ちなみに、私の母は愛知県の岡崎の出身です。母のなじみの三上戸は関東風のようです。
愛知県は丁度、西の文化と東の文化の堺になるところです。おでん・すき焼きなどは関西風。でも、お雛様は関東風のようです。
長唄の『月の巻』とはぜんぜん関係のないお話ですが、一曲の事を調べる事から、こんな発見がありました。

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