野路の玉川 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

歌枕として使われる「玉川」の著名どころ六箇所
・井手の玉川:京都府綴喜郡井手町
 「駒とめてなほ水かはむ山吹の花の露そふ井手の玉川」(新古今集・巻第二・春下・159・藤原俊成)

・野路の玉川(萩の玉川):滋賀県草津市南部
 「明日も来む野路の玉川萩越えて色なる波に月やどりけり」(千載集・巻第四・秋上・281・源俊頼)

・野田の玉川(千鳥の玉川):宮城県塩釜多賀城市
 「夕されば潮風こして陸奥の野田の玉川千鳥鳴くなり」(新古今集・巻第六・冬・643・能因法師)

・高野の玉川:和歌山県高野山奥の院大師廟畔の細流

・麻布の玉川:東京多摩川
 「多摩川にさらす手作りさらさらになにそこの子のここだかなしき」(万葉集・巻14・3373・武蔵国歌)

・玉川の里:大阪府高槻市南部
 「見渡せば波のしがらみかけてけり卯の花咲ける玉川の里」(後拾遺集・巻第三・夏・175・相模)

以上の玉川を「六玉川」というらしい。私は東京で生まれ育っているので、玉川というと多摩川の事をイメージする。でも、調べたら玉川って、以上の玉川の他にもかなりいっぱいある事を知って吃驚です。
そうそう、清元か何かで『六玉川』というのがあった気がするが、それは以上の六つの玉川を唄ったものらしいです。

さて、この六玉川のうちに「野路の玉川」。ここは今度お稽古する『月の巻』の舞台となる場所です。
img_tama2.jpghttp://www.noji-city.com/history/tama_river.html
玉川の多さも吃驚ですが、、、
滋賀県にも草津ってあるんですね。私は群馬県の温泉のイメージが・・・(汗)
さて、今度お稽古する『月の巻』の舞台は、この滋賀県の野路の玉川が背景になっているそうです。
という事は・・・
秋の曲なのですね♪
季節的に一足早いですが、近江の秋を堪能できそうです。

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