そんなに気安いものではない! | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

今週の話題はやっぱりのりピーの裁判かしら。
介護の仕事に転身するという彼女の言葉に世間は吃驚。更なる話題をよんでいる。

看護という仕事は、看護学校に行き、国家試験に合格する事で得る資格を持つ事によってできる仕事です。なので、いきなり看護師になりたいと思っても、一つ二つのハードルを越えていかなければなりません。
ところが介護という仕事は、「今日から介護の仕事をしよう」と思ったらできる仕事です。
確かに介護福祉士という国家資格もあります。これを取得するのは大変。また、ヘルパー○級という資格もあります。資格があるという事は有利ではあるけれど、これらの資格は名称独占で業務独占ではないので介護の現場で働く上で必須の資格ではない。
ちなみに看護師は業務独占。看護師の資格を持っていなければ看護師の仕事をしてはならないという法律。
名称独占と業務独占の違いは、
介護福祉士というのは業務独占ではないので、だれでも介護の仕事をしていいのですね。例えば、私たち看護師も介護の仕事をしていいのです。
ただ、名称独占の資格なので、介護福祉士の資格を持っていないのに「私は介護福祉士です」といって介護を他人に提供してはいけないのですね。

介護という仕事は基本的に資格がなくても誰でもできる仕事。ただ、施設側が資格を有する人を求めている場合もあったり、資格を持っていると資格手当てがついたり・・・
何かと有利だから資格はあったほうがよい。
介護という仕事は「誰でもできる仕事。されど誰でもできない仕事」なんですね。そう気安い商売ではない。
強靭な精神力・体力が求められる。また、他人のプライバシーに携わる仕事なので信用が重要。それ故に、人物の資質を求められる。前者も必要な事だけれど、後者の方が重要。
さてさて、彼の裁判の主人公にその資質を持ち合わせているのだろうか。
理由はともあれ、非合法の薬物に手を出すような人物。そんな人に信用第一の仕事に従事する資質を持ち合わせているか疑問。私は彼女に介護士に従事するような人間的資質は持ち合わせていないと思いますね。
アイドルというのはその子の資質は関係ない。プロダクションやその子に関わる人たちが作り上げたもの。つまりのりピーは彼女自身の努力で今があるわけではなくて99%はプロダクション等が作り上げたものなんですね。
十代半ばから今日まで、会社が敷いてくれた線路をひた走り、チヤホヤと生きてきた彼女。もちろんアイドルとしての苦労もあったでしょうけれど、一般の苦労とは違うのですね。人は社会の中の苦労によって社会性を身に付けて行きますが、彼女は世の中をしたたかに渡っていく術を身に付けたという感じですかね。
今回の事件だって、自分自身の体内にある証拠まで隠滅しちゃおうという悪質ぶり。お詫び会見もしっかり泣く準備を整える余裕ぶり。
四十代になっても、まるで子どものような言葉遣いしかできなくて世間の笑いものになっている夫とは対照的に、冷静沈着な彼女。結局、麻薬事件を起こして捌かれる高相法子という人物を演じているんですね。内心は反省なんてちっともしてなくて、「アンラッピー♪」とか思っているんでしょうね。

私は「介護の勉強がしたい」というのは裁判用の言葉だと思いますね。
普通、介護の仕事をしながら更生を図りたいと思うなら、「介護の仕事をしたい」。
介護の仕事は誰でもできる仕事だけれど、誰でもできない仕事。けれど、介護の勉強はそれこそ誰でもできる事ですからね。「勉強をしたいと言っただけで、仕事をするとは言っていない」と反論できる網を作っておく。その強かさが私は気に入らないですね。そんなあなたに気安く「介護」という言葉を発してもらいたくないものです。

先に資質という事を言いましたが、誰しもが自分の資質にあった仕事をしているわけではない。
私だって、看護師という仕事をする資質があるかどうか疑問。
彼女だって、アイドルとしての資質を持ち合わせていたか疑問。
ですから、彼女に介護の仕事が絶対にできないとは思わない。
介護の現場は本当に猫の手も借りたい状態ですしね、そこで頑張るのも一つの手かもしれない。
しかし、忘れてはいけないのは
あなたは、介護に従事する人にとって一番大切な「社会からの信用」を失っているのですから、相当の覚悟が必要だと思うな。
やっぱり、人生の再スタートを図る前に、自分の行いを冷静に悔い改める必要あり。
そのためには、そういった環境が必要。「介護」なんていう綺麗な言葉でお茶を濁さずに、実刑を受けて今までの自分を悔い改めた経験をした方が良いと思う。

本当に、この話題を聞いているとムカムカしますね。
あまりこういった記事を書きたくないのですがね。。。。