長唄に「竹生島」という曲があるんですが、これはお能の「竹生島」から来ている曲なんですよね。
今日のお昼に、お能と長唄・琴のセッションという面白い「竹生島」の放送をやっていました。
仕事だった為、生放送は観られなかったのですがビデオに録画して鑑賞しました。
踊りは中村勘太郎さん、中村七之助さん、市川亀次郎さんという若手の人気役者さんでした。
お囃子は、大皮が能の方が受け持たれ、小鼓・太鼓・笛は長唄系のお囃子の方がやられていました。
(この大皮の方と小鼓の方は業界が違いますがご兄弟です)
同じ古典でも、お能と長唄では全く感じが違う。
長唄の「竹生島」は耳慣れた曲なんですけれど、お能とのセッションだと、全く歌詞も同じなのになんかとっても新鮮な感じの曲に聞こえました。
能は静・歌舞伎舞踊は動。全く逆の世界のセッションです。ですから、なんか違和感っぽい感覚を時々感じる事がありました。
うーん全体的には面白かったけれどし、とっても素敵な舞台でしたけれど、謡いと長唄がバトンタッチする部分で、深い深い紺色がいきなりピンク色になっちゃうような、なんかちょこっと変な感じがしちゃったんですよね。
「竹生島」は大変好きな曲で耳慣れているし…だからそう感じちゃったのかな。
全く初めて「竹生島」を聴いたなら、こんな変な感じしなかったのかな…。
でも面白い企画だと思いました。
ありそうで、能と歌舞伎系のセッションって今まであまり無かったと思います。
ぜひぜひ、今度こんな企画がある時は「生」で鑑賞したいな。
ぜんぜん違いますけれど、中村勘三郎さんのところの二人の息子さん。踊り綺麗ですね。
勘太郎さんなんて、なんか御父様そっくりだなぁなんて思っちゃいました。