新春舞踊大会 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

今日は、一日中、舞踊鑑賞を堪能しました。
日本舞踊協会主催の若手の方々の舞踊会。三日間開催で本日は初日でした。
この中から優秀な人たちが三月の日本舞踊協会の舞踊界で表彰されるんですよね。
だから、皆、真剣そのもので、とても良い踊りばかりでした。

なんか、今日は一人で何役もやるような曲が多かったな・・・
早代わりものというか。
中でも、『流星』という清元の踊りは面白かったです。
踊り手さん、若い方でしたが・・・うんうん、成長過程と言う感じですね。
まだまだ、いけるぞという感じでした。←素人の癖して煩いのでございます。

今日のお目当ては、
『大原女』と『菊慈童』、それから『三つ面日高川』でした。
『大原女』の方は、すごく立派な体格の方。
しかし、コミカルバージョンで前半は楽しかったし、後半の奴さんは立派だった。
体格を活かしているなぁと思いました。
前半、素朴さが出ていて良かった。
『菊慈童』は、うーん・・・こんな感じの曲なんだ・・・なんか、今ひとつでした。
『三つ面日高川』・・・私、馬鹿だから、義太夫の『日高川』と混乱していたんですが、この舞踊、今日はじめて観て面白かったです。

さてさて、
今日はけっこう収穫ありましたね。
ここはお着替えタイムで、合方を何倍も相手に合わせて、で、準備OKなら、適当にアンモンして次のステップに行く。
さてさて、今日思ったのは・・・
お着替えタイムで、つなぎの合方。良くありますよね。
ある演目で、まあ、短い合い方だから仕方がないけれど、次の登場まで、合方を五杯もやっていたよ。あれはどうかと思いますが。
それも大変身じゃないのに・・・。
たぶん、作曲の段階で二杯をめどにしているように思います。
「えっ?!こんな短い間にこんなに変わっちゃって」と庶民は歌舞伎マジックに吃驚仰天で楽しいと思うのですよ。
それを、五杯も六杯もやっていると。。。当たり前で、ぜんぜん吃驚しませんね。
歌舞伎の方というのは、さすがにプロ中のプロ。
早代わりというと吃驚するくらいのスピードなんですがね。
このお着替えタイムが長い・・・素人の証ですね。

さてさて、私も物好きで一日中劇場にいましたが、審査委員の方は大変ですね。
井上八千代先生、花柳寿輔先生、西川寿南海先生、、、などなど、お偉い先生方が審査委員席に座っていらっしゃいました。
井上八千代先生、可愛いですね。
先代の井上八千代先生も大好きだったのですが、この方も同じくらい好きです。
歯切れがいいのですが、その歯切れの良さを押し隠してはんなりと。そんな感じがとっても好きです。
寿南海先生は、本当に木目人形のようで大好き。
今日、ご出演の皆様は、若いパワーで一杯。でも、まだまだ成長過程ですね。
私も同じなんですが、まだまだ力任せという感じ。これから味が出てくるんでしょうね。
味を出すためには、煮込みと同じで時間が必要です。
今日、踊った方々は、ご自分のお師匠さんやお家元やご自分の好きな舞踊家さんを手本にやっと煮えあがった煮物状態。火加減を間違わず頑張って下さい。