彼岸花 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

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近くの団地に彼岸花の群集を発見。豪華ですね。
赤、白・・・綺麗。
よくよく観察すると、単に赤と白じゃないのですね。
色々な色があるんです。新しい発見です。
しかし、秋なんですね。彼岸が終わって、今日なんて朝なんて寒いくらいでした。
気持ち良い朝に、こんな綺麗な秋の象徴に出会えて幸せです。
カメラ小僧の心触発。いっぱい花の写真を撮ってしまいました。
センスのないアングルですが・・・・(汗)

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左は盛りが過ぎています。
どちらとも、純白に近い感じです。
彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」なのだそうです。
華やかさにも、もの悲しさを感じるのはそのせいでしょうか?

彼岸花の根は有毒なのだそうです。
毒をもって毒を制する。で、利尿や去痰の作用があるのだそうですが、しかし・・・有毒だけに素人が手を出すと危険なのだそうです。
彼岸花が墓場草とか地獄花とか幽霊草と忌み嫌われるのは、
「彼岸」=「かし」=「死」をイメージさせるからなのだそうで、、、
しかし、別名“曼珠沙華”と呼ばれ、天上の花という意味の名前を持つ花でもある。
また、リコリスとも呼ばれていまして、これはギリシャ神話の海の女神リコリスからとられた名前なのだそうです。

なるほど♪
この白い彼岸花なんぞは、女神の花にピッタリに思います。

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やや黄色掛かった白の彼岸花。
自然というのは本当に面白い。パッと見た感じは白と赤なんですがね。
人間一人一人が違う顔を持つように、花も同様なのでしょうね。
しかし、立派な花弁だ^^

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こちらは、ややピンク掛かった白い彼岸花。
真っ白なものや、黄色の花は清楚さを感じます。しかし、ちょっと赤系が混じると“可愛い”イメージになる。
清楚な白や黄色系の彼岸花が女神であるなら、この可愛いピンク系の彼岸花は天女というイメージかな・・・

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万葉集で柿本人麻呂が「壱師の花」として、この彼岸花を詠んだ以降、この花を題材とする歌はあまりないのだそうです。
やっぱり、綺麗だけれど・・・忌み嫌われていたのでしょうね。
北原白秋の思ひ出 抒情小曲集より彼岸花を題材にした歌をご紹介。
GONSHAN. GONSHAN. 何處へゆく、
赤い、御墓の曼珠沙華、
曼珠沙華、
けふも手折りに來たわいな


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彼岸花というと、燃えるような赤をイメージしますが、こういったピンク系のものもあるんですね。
深紅に比べて地味な存在となっていますが、こうして群集から離れて咲いていると、またまた味わい深いものがあります。

さてさて、彼岸花の群舞に紛れて・・・
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ゼラニウムですね。きっと彼女は自分も彼岸花と勘違いしているのかも知れません。
懸命に美しさを発揮している感じ♪
勢いがありますね。

そして、おまけです。
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露草というのは、梅雨の季節の花だと思っていましたが、夏から秋にかけての花なんですね。
季語としては秋なのだそうです。

月草に衣は摺(す)らむ朝露に濡れてののちはうつろひぬとも作者不明

万葉集の中のツユクサは月草と呼ばれています。
この歌は人の心の移ろい易さの象徴的歌なのだそうですね。
太古の頃からツユクサは染料として使われていたのだそうです。
で、この青を好んで布を染めたけど、色が褪せやすい・・・!恋心も一緒ですね^^

さて、もう一つ
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雑草・・・アワダチソウの一種ですね。
見た感じ綺麗ですが、これ喘息の人の大敵なのだそうです。
何か分かる気がしますね。

彼岸花もアルカイド系の毒を持っているそうですが、
・・・綺麗なものには毒があるですね。

お彼岸も過ぎてすっかり秋らしくなりました。
季節の草花に、今日は夜勤明けだったのですが、疲れた心が癒されました。