


東京都現代美術館に行ってきた。
ああ、比較的涼しいというけれど、暑い暑い♪
フレデリック・バックは1981年『クラック!』で第54回アカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞。その後、1987年『木を植えた男』で第60回アカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞したアニメーション作家である。
現在はドイツ領であるがフランスのザールブリュッケンで生まれ第一次、第二次と戦争を体験する。
少年時代の彼の絵は暗い。とにかく空の色、海の色が暗いという印象だ。その後も様々な都市を回り彼はスケッチしているけれど、何気に暗い。「素敵な町」という印象がなく、どの土地も行ってみたいという気持ちにならない。例えば、パリとか行ってみたいなぁと夢を持っていても、彼の絵を見ると行ってみたいという気持ちが失せてしまう。
膨大な数の作品が展示されていたけれど、ほとんどがそんな彼の心の闇が反映されている作品ばかりで
私的にはとても疲れてしまった。
戦争が終わって、平和な時代になって彼はアニメーションへと活躍の場を変更するけれど、
何気に、ファンタジーの甘さの中に、彼の心の闇を感じる。
ソフトなタッチなんだけれど、何か大地の悲鳴に似た声が聞こえる。


現代美術館。初めて行きました。
美術館というと上野なんですが、ここは深川地区。長唄の演奏会でお馴染みの深川資料館を通り過ぎ、下町情緒を味わいながら美術館に到着した。
さすが現代美術館。前衛的な芸術作品がたくさん展示されていた。
こういった芸術にうとい私の目には「なんじゃこれ?面白いな」で終わってしまう。
ああいう作品を感慨深げに鑑賞している方がいるが、本当に私にはさっぱりで場違いなところに来てしまった気がする。でも、「あなたの知らない世界」に出会う新鮮さがあって無駄な時間を過ごした感じはない。

さて、この美術館から豊洲や月島の方を通って銀座・新橋方面に行くバスがあって、観光好きの母と共におのぼりさんをやってきた。
銀座にてちょっと遅いランチ。銀座というのは、渋谷とか中途半端な繁華街よりランチのお値段がお値打ちのお店が多いのに吃驚です。
また、高級店が立ち並ぶ銀座。でも、ちょっと横道に逸れてみるとこんな昔ながらの風景があって、
銀座というのは不思議な街である。