今藤同門会 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

本日は今藤流の方々の演奏会に行ってきました。
プロの方と準プロの方々の演奏会。
『雛鶴三番叟』『鳥羽絵』『五色の糸』『京鹿子娘道成寺』『土蜘蛛(切禿)』の五曲。

ご祝儀ものの『雛鶴三番叟』。こうして全曲聴くのは初めてかもしれない。(いやいや、過去に真しほ会で一度聴いているぞ♪)
なかなか古風な感じで良い曲なのですね。また、今日は鈴の段が入っていた。いい感じじゃない。私は『雛鶴三番叟』には、三番叟の癖して鈴の段がないのかと思いました。
『鳥羽絵』。昨日の『瓢箪鯰』もそうなんですが、この手の曲は苦手かも知れません。コミカルな感じなんですが何気に退屈。途中ウトウトとしてしまいました。すみません・・・。
『五色の糸』は季節ものですね。気が早いと言えば早いですが、七夕さんの曲。綺麗な曲です。
唄は紅一点。三味線は白一点。三挺三枚の舞台でした。
タテ唄の方は川崎の会でお世話になった方です。綺麗な声にうっとり。彼女らしい曲だなあと思いました。
『京鹿子娘道成寺』は、一般の演奏会のように山尽くしがあってチラシに行ってしまうバージョンではなくて、山尽くしのあとに「只頼め」の太鼓地があって「早乙女早乙女~」に行く長ーいバージョン。こうして演奏会で拝聴できるとは思いませんでした。貴重な体験をした気がします。
今藤流のお家元がタテ三味線をされたのですが、スピード感抜群なのに安定していて聴き心地のよい“追廻”に思わず拍手したくなりました。が、歌舞伎や舞踊会と違って、演奏会では拍手・・・しないですね。
最後の『切禿』は大勢の出し物でした。川崎の演奏会でご一緒させていただいた方々が皆様ご出演でした。
少々緊張されていらしたようですが、華のある雄姿に感動しました。

さて、本日、我が隣の席に座られたご婦人は『雛鶴三番叟』が始まってすぐに夢の世界に突入され、『京鹿子娘道成寺』の段切れまでお目覚めなく夢の世界にいらっしゃいました。
そして、最後の『土蜘蛛』を聴くことなくお帰りになったみたい。
薄暗くて、室温調整も心地よくお昼寝に最適な環境ですよね。幸せそうな寝顔でした^^

二日連続で長唄三昧。幸せな二連休でした。