坂東玉三郎 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

私は子供の頃から歌舞伎が大好きでした。
ご贔屓の役者さんは
う~ん…
中村歌右衛門さん。前の中村勘三郎さん、今の中村勘三郎さん。そして、坂東玉三郎さん。

玉三郎さんの女形姿って本当に美しいですよね。
眩い光を放って、うっとり溜息ばかりが出てしまいます。

先日、玉三郎さんホームページを閲覧したらちょっと吃驚ニュースが。
今月の京都の南座で玉三郎さんは舞踊公演が開催されるようですが、そこで「船弁慶」を演じられるそうです。
ウェーッ!
船弁慶は、前半を静御前・後半を知盛の幽霊を演じるという演目で、前半はうんうんという感じですが、後半の荒々しい知盛ですよ…。たぶん、船弁慶をご存知の方は吃驚ニュースだと思います。
想像もつきませんから「観たい…絶対に観たい」と思うのですが、京都ですからね…。

以前、玉様の「鏡獅子」も吃驚しました。
鏡獅子は前半は大奥の女中(小姓)の弥生、後半は勇壮な獅子の精に変身という舞踊です。
前半の弥生…玉様が演じたらどんなに素敵か。
でも、後半の獅子の精をどう踊られるのか興味深々。
玉様のイメージが…と思いつつ、歌舞伎座に観に行ってしまいました。
期待どおり、美しい弥生の踊りにウットリ。
お楽しみの後半…おーおっ!やや内股気味の獅子。
でも、獅子の勇壮さが伝わる素敵な踊りでした。

ずいぶん昔の話しですが(当時、私は小学生でした)、日生劇場で玉三郎さんの「椿姫」を観にいった事があります。
洋装の玉様も素敵。
でもね、椿姫って肺結核で、「コホコホ」と咳をするシーンが幾つかあるんです。
姿も美しい女性。台詞も女性。なのに咳だけは男性。
幼い私は吃驚仰天という思い出があります。
咳を演ずるって難しいのね。

玉三郎さんも色々とご自分への挑戦をなさって、絶対に「船弁慶」なんてやらないだろうというファンの固定観念を打ち破る事にチャレンジされますよね。
またまた、現勘三郎さんも新しい挑戦をいっぱいしていますよね。
そういった役者さんの努力の賜物なのでしょうか。最近の歌舞伎の劇場のお客様の層が厚くなっていますよね。
私の子供の頃の歌舞伎座って、けっこう裕福そうな年輩の方のお客様ばかりでしたけれど、最近は携帯片手に学生服を着た女子高生が幕見の列に並んでいたりして…。とってもいい事だと思います。でも、層が厚くなったお陰でチケットが入手し辛くなった。