歌舞伎鑑賞-追加記事- | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

さてさて、本日の歌舞伎を思い返して以下の記事では全然レポになっていないので、追加記事を書くことにしました。

本日のお芝居で超感動を呼んだのは、「馬」の役をやった二人の役者さんです。
馬の着ぐるみを着て演ずる二人。一人は前足、もう一人は後ろ足。
彼等の演技には本当に感動させられました。
あの人たちは、きっと競馬場とか○○牧場に行って「馬」を研究したんでしょうね。
馬の首の動きとか、本物さながらでした。
・・・
動物を演ずるって、けっこう簡単そうで難しい。
自分も芝居をしていた時代に「動物」を演じた事があるので、その難しさって良く分かります。
「ヒョウ」を演じた時。。。
あれは難しかった。
ネコ科の動物なので、特徴的動きは猫と似ています。
ですから、どうしても「猫」になっちゃうのですよね。
あれは本当に難しかったです。

芝居を観ていても、やはり気になるのは御簾から聞こえる音です。
演奏会・舞踊会そして、芝居とでは全て微妙に同じお囃子でも違いますね。
どれもカッコいいと思いますけれど、。。。お芝居のお囃子が一番カッコいいかも!スケールが大きいというか、エネルギッシュというか。。。「ハヲ」の言い方が全然違いますね。
けれど、いくらカッコいいからと言って、演奏会であの「ハヲ」を掛けられちゃうと。。。ずっこけるでしょうね。
お囃子にもTPOがあるんですね。
と改めて感じました。

第一場と第二場の間に30分の休憩。
この休憩、いつもは売店で買い物したり、お弁当を食べたりするんですけれど、今日は乾いた喉を潤してすぐに客席にもどりました。
今まで、こんな事した事がなかったのですが。。。その御陰で大発見。
休憩時間中、客席で時間つぶしをしている人たち向けに幕のファッションショーが繰り広げられていました。
幕はある意味コマーシャルみたいなものですね。
テレビドラマの冒頭と終わりに
「この番組は、明るい○○株式会社・明日を担う△△の提供で・・・」とスポンサーを紹介するじゃないですか、あれと一緒ですね。
この幕はデパートの☆☆の提供、あの幕は株式会社○○自動車の提供・・・こんな感じに紹介していきます。
新劇の芝居の時にこんなのやりませんから、とても新鮮でした。
何回も歌舞伎は観ていますが、こんなのをやっているなんて全然気が付きませんでした。

歌舞伎の殺陣は面白いです。
段取りが見え見え。わざわざ気られに行く。合図をしてから斬りに行く。。。
テレビの時代劇の殺陣では絶対にお目にかかれない演出です。
形ですから、ああなるんでしょうね。
結末が見えちゃうので、殺陣としてはハラハラがなくてどうかと思いますが、とても綺麗です。
そういえば、宝塚のベルバラでも革命場面の殺陣シーンが舞踊になっています。
確か、あれは最初の演出が長谷川一夫氏だったと思うのですが、たぶん歌舞伎がヒントになっているんじゃないでしょうか。。。なんて一人勝手に信じています。

それにしても、久々の歌舞伎鑑賞。
色々な発見がありました。