振り返り | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。


舞台というものは、何度踏んでも緊張するものです。
十年芝居をしていたので、きっと素人の割には、普通の何十倍も舞台経験はあります。
でも、緊張します。
掌に「人・人・人」と書いて、ゴクン・・・
今も、このおまじないをしています。

緊張してしまうと、自己制御が難しい状態になりますね。
ですから、自己制御を必要としない状態・・・、つまり条件反射というか、癖というか、そんな状態になるまで身に染み込ませないといけないですね。
今回の反省は、ゆったりとした所作ができなかったという事です。
今回は、幕開きすぐに“ヒカエ”という大小鼓の手から始まりました。大皮の方と呼吸を合わせることが求められます。呼吸を合わせるためには、ゆったりした所作が求められます。
下さらいの時に注意されて、本番前にもアドバイスをいただいていたんですがね。。。
いざ幕が開いたらできませんでした。最低・・・(涙)
分かっちゃいるけどできないのは、やっぱり緊張で自己制御できない状態だからですよね。
何度も何度もヒカエの練習をして、身に染み込ませることを怠ったからの結果です。下浚いから三日もあったんだから、、、はあ。。。

『老松』の小鼓はずいぶん前にお稽古していただきました。
もちろんこの時点で暗譜しています。けれど、何か無ければ、記憶という箪笥の中にしまわれてしまうので、うろ覚え状態になってしまいます。という事で、夏ごろから掘り起こし作業をして練習してきました。
途中、骨折などというアクシデントに見舞われてしまいましたが、一応、順調に曲を仕上げることができました。
しかし、まだまだですね。これじゃ「老松」ならず「若松」の小鼓です。。。

もうそろそろ、曲の味わいを求めていいのかなぁ。
今までパワーで押して行っていましたが、年齢的にもそろそろねえ。
次回の機会がいつ訪れるかわかりませんが、パワー型から味わい型に♪
ちょっと頑張ってみようとおもいます。