国立劇場の新春歌舞伎 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
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今年は国立劇場の歌舞伎からスタートです。
歌舞伎座のさよなら公演も捨てがたいですが、うーん・・・
超迷った末に、国立劇場の歌舞伎にしました。
だって、演目が珍しいのですもの。
歌舞伎十八番『象引き』・・・江戸時代に象!・・・この意外性にどうしても観たかったのです。
さて、普段の舞踊会とか演奏会と違って、歌舞伎というと着るものも気合がはいるのが不思議です。
今日はピンクの附け下です。
あと、数年もすれば着れなくなってしまうので、今のうちに着ておかなければ。

国立劇場も、
貸し劇場の時よりも、お芝居の時は気合が入っていますね。
なんか、とってもウキウキして華やかな雰囲気。
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お正月の装いもばっちり♪
正面のこの鏡餅が貫禄ありました。
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客席もお正月かざりが施されていて綺麗でした。
そういえば、緞帳もお芝居の時は、見慣れないものが・・・
そうそう、歌舞伎座もそうですが、休憩時間にファッションショーの如く、
いろいろな緞帳を見せてくれるんでしたっけ。。。
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いろいろな緞帳ありますが、私、この緞帳が渋くて好きです。
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『象引』
箕田源二猛:市川団十郎
弥生姫   :中村福助
生津我善坊:中村橋之助
大伴大臣褐麿:坂東三津五郎、他
白血病という病魔を乗り越え、復帰第一弾の舞台。同じ病気の方の勇気となりますね。
それにしても、映画俳優の渡辺謙もそうですが、
演劇人というのは、超人が多いですね。

さて、とても分かりやすい内容で子どもでも分かる感じ。
お勧めの作品です。
象がとっても可愛かったですが・・・大きな象というより、子象とかそんな感じ。
赤姫の福助丈、私的に久しぶりだ。
しかし、私は彼は赤姫よりも、元気な芸者とか元気な町娘とか・・・
そっちの方が好きです。

『十返りの松』
松の精:中村芝翫
梅の精:中村福助
竹の精:中村橋之助
     中村国生
     中村宗生
     中村宜生、他
珍しい筝曲の舞踊です。成駒屋さん一家勢ぞろい。
いやいや、歌舞伎の役者さんの踊りは本当に見ごたえがある。
宗生丈・宜生丈はまだ本当にお子様なんですが・・・、子どもとおもったら間違い。素晴らしいです。
しかし、芝翫丈の踊りはラベル違いなくらいに素晴らしかったです。
人間国宝の山勢松韻氏の唄は何時聴いても素晴らしい。品があって素敵です。

この演目は天皇ご即位二十年を記念とした作品だそうで。
目出度く、気品があって、華やかで素晴らしい舞踊でした。

『競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう)』
与兵衛:三津五郎
与五郎:橋之助
長吉 :巳之助
都&お早:福助
お照 :新悟
鶴屋南北の世話狂言。
筋書きはこれからご覧になられる方もいらっしゃるので、あえて書きませんが、面白かったです。
第二場・・・私的には眠かったのですが、睡魔の波を超えて後半はハラハラドキドキ。ゲラゲラという感じでした。
私はどうも世話物があまり好きではないのですが、今日は楽しめました。
やっぱり、福助丈は元気な役が良く似合います。
二役♪地味ですが、けっこうすごい事をやってくれました。
新悟丈という方はとっても綺麗な女形さんでしたが、身長が大きくて吃驚でした。

さて、今日は『十返りの松』で巻物がありました。
手ぬぐい♪ちゃっかりゲットしました。
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昨日今日と国立劇場。贅沢でした。
そうそう、小劇場の方は今日が楽ですね。
昨日はけっこう大入りだったのですが、何気に今日は小劇場の方は淋しい感じでした。
楽なのになぁ・・・。
大劇場があまりに賑わっていたから、そう感じたのかな?

さて、今年は大好きな歌舞伎をいっぱい観たいなぁ。
と思いつつ、なかなか多忙で。。。