どうして?
そうそう、花札の役札にもやっぱり牡丹に蝶・・・どうして?
獅子に牡丹の理由は、以前「獅子身中の虫」で記事を書いたように、獅子と牡丹は切っても切れない仲という事がわかりました。
しかし、何故胡蝶なのか?
さて、その前に蝶ではなくて、胡蝶なのでしょう。
胡蝶って何でしょうか?
胡蝶というのは、胡の国の蝶。胡とは今のモンゴルあたりだそうです。
荘子という中国の哲学者がいます。
彼の哲学で有名な話の一つで「荘子夢で蝶になる」という話があります。
この話しは・・・
昔、荘子は蝶になって楽しく舞い遊ぶという夢を見た。荘子は目が覚めたあと、
「はて、荘子が蝶になった夢を見たか、はたまた蝶が荘子になった夢を見たか」と言ったそうです。
すなわち、荘子であることも、蝶である事も究極的には一つのものだが、現実には、荘子は荘子、蝶は蝶と区別されるものである。もし、今が蝶が荘子になった夢を見ているとしても区別される事は同じでである。つまり、ものは形をとることによって区別される。これを物化という。
という話です。
この夢で蝶になった荘子はどこを飛んだのでしょうか?
誰か分かりませんが、
「蝶が楽しく舞う場所は花畑だろう」と勝手に場所を特定したのですね。
そして、もっとおせっかい(?)な人が、花=牡丹と特定したのですね。
牡丹に蝶というのは、この荘子の夢の話に由来があって、誰かが「蝶は花畑を舞う」と解釈。
そして、誰かが「花は牡丹に違いない」と解釈。それが通説になって、
「牡丹に蝶」になったようです。
獅子に付き物なのが牡丹。
牡丹に付き物は胡蝶。
こういった関係にあるんですね。
そして、獅子ものはこれら三つが必ず登場するというわけですね。

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