夜勤明け。。。
最近、何故か夜勤明けばかりにイベントがある。まあ、そういう時もあるさ♪
24時間しかない一日なので空いている時間は有効活用です。
ちょっと早めに家を出て、
東京文化会館の精養軒で夕食を摂りました。ここは、一緒にいた母のお気に入りなのです。
糖質オフダイエット中の私。ライス抜きのステーキでもいただこうかと思いましたが、
うーん・・・メインディッシュだけって、テーブルが寂しいですよね。
と言う事で、今日もダイエット休戦。「食べちゃえ」の決断をして、大好きなハヤシライスを食べました。
ここのハヤシライスは美味しいです。
糖質をたっぷり食べてしまいました。はあ・・・。
上野公園は現在「全国都市緑化フェアTOKYO」を開催中。
たぶん、昼間は昼間の趣があるんだろうけれど、夜は光の芸術も加わって幻想的な世界でした。
そんなファンタジーの世界は多くの若いカップルで賑わっていました。若いという事は良い事です。




さて、奏楽堂。それにしても芸大の集客能力というのはすごいですね。
会場10分前に到着したのですが、多くの人でワイワイガヤガヤでした。指定席なのに、自分たちもそうですが皆様真面目です。
今回の公演は芸大創立125周年記念で開催されている「創立125周年記念事業 藝大アーツ・サミット2012」の催しの一つなのだそうです。「東京藝術大学創立125周年を記念して、アジアの主要な芸術系大学30校の学長を中心に約100人の代表が一同に集い、世界に向けてアジアの芸術大学の連携のあり方等、新たなアジアの芸術創造を発信する」というイベントなのだそうです。ですから、音楽だけでなく美術の方でも多くのイベントが開催されているようです。お隣の美術館の方も興味津々のイベントが♪

芸大のイベントならではの企画ものでした。能もあけばアジア諸国の楽器も登場。そして、洋楽の管弦楽も登場。盛り沢山の音楽に耳は大満足でした。また、日舞の華麗な舞に視覚も満足。冒頭で学長の宮田氏の挨拶の中に「こういったものは、ここでしか見られない。本当よ」と仰っていましたが、本当に本当ですね。
中国の妲己から、インドの華陽夫人、そして日本の玉藻の前と悪事を働く九尾の狐。
九尾の狐は陰陽師の安部泰成らによって退治される。息絶えた九尾の狐は殺生石という石に変身。そして今も毒を吐いている。
フィクションなのでどうでもいいけれど・・・
妲己が活躍(?)した『封神演義』の時代は仙人とか妖怪と人間が共存する古代中国の話。孟子とかそういう人の世界の話だから紀元前の話だ。
『西遊記』は・・・。三蔵法師がインドに向けて旅に出発したのが629年。
『玉藻の前』の話は鳥羽上皇が活躍したのが1129年~1156年というのだから、それくらいの時代の話。
つまり、九尾の狐が退治された事が一番現代に近い。なのに、その殺生石を尋ねて歩く三蔵法師御一行。彼らはタイムトラベラーなのか??!変なの^^・・・なんてすぐに屁理屈をいう私。だからフィクションなのよ!
ラストシーン。孫悟空たちと殺生石から飛び出た九尾の狐一族との立ち回りは盛り上がった。結局、三蔵法師の神通力で退治される。水戸黄門的結末で幕となる。すっきり爽やか♪
彫刻家で奈良のイメージキャラクターの「せんとくん」をデザインした籔内佐斗司がプロデュースした仮面芸能集団の“平成伎楽団 ”が狐軍団として大活躍。彼らの活躍がとても良かった。そうそう、彼らは奈良の平城遷都1300年祭で活躍した集団だ。何度かテレビで観たことがある。彼らのパフォーマンス観たいと思っていた。こんなところで遭遇できてラッキーだった。
日本の琴の音色も素晴らしいが、中国の古箏の音色は透明感があって素晴らしい。
シタールというインドの楽器も登場。グローバルな音色だ。この楽器って、確か三味線のご先祖様ですよね。シルクロードを通って海を渡って日本に。その間にどんどん姿を変えて三味線に変身。
アジア諸国の様々な交流の道であるシルクロード。太公望に退治されそうになった九尾の狐はこのシルクロードを通ってインドに逃れたのであろう。そして、まんまと中国に戻った。そして、伝説によると遣唐使の吉備真備が幼い美少女に化けた九尾の狐を日本に連れ帰ったらしい。
三蔵法師たちはこのシルクロードを旅してインドに教典を学びに旅をした。のちのち、その教典は中国に渡り、そして日本にやってきた。
色々なものがこのシルクロードを通って、そして海を渡って日本の来て、そして日本の文化を育ててくれたのですね。
いやいや、本当に楽しかったです。よい時間を過ごせました。