今月最後のお囃子のお稽古でした
小鼓は本日から『松』、太鼓は本日で『風流船揃』終了。
『松』はもう先月から打つかもで温めたものです。なので、師匠に見ていただく日を楽しみにしていました。
『船揃』はうーん。。。先月から持ち越しているし・・・。でも、この曲、好きなのでお別れが悲しい。
さて、松。
既存のレコードは師匠のお父様の小鼓を打ったもの、そのレコード一つのみなのです。
しかし、今まで実際は色々な方々が打っていらっしゃるでしょうし、小鼓の一調なんぞどうともなりますし・・・
本当はね。私は師匠のお父様の小鼓に近づきたいのです。
たまたま、この曲を打つと決定した時に、師匠から附け(楽譜)を入手したのですが、その指標となる附けと音源・・・似ていて違う。そういうのは日常茶飯事の世界ですから、選択肢は私にあるのです。
私は先生のお父様を選択していますよ。
師匠のお父様は太鼓の演奏者として、第一人者です。
私たち世代の感覚として、締め太鼓ナンバーワンは、人間国宝のあの方なのです。しかし、そのかの方全盛期の時代、お仲間だった大皮の師匠が
「お前等は○○(現人間国宝)が太鼓ナンバーワンと思っているだろう」
私たちはフムフムと頷くと
「そこがお前たちのダメなところだ。まあ、確かに○○は上手いが生まれながらの天才じゃない。兄貴の方は天才だけど、○○は努力の人だ。小鼓は○○の兄貴(人間国宝)が一番であいつを抜くものなんていやしない。で、○○は太鼓を選んだんだ。けどな、あいつの太鼓なんてまだまだだ。今はいないけれど、Rという太鼓打ちがいてな・・・」
それが、私の師匠のお父様です。
大皮の師匠はとっても、いまの師匠のお父様を尊敬されていました。
それもあって、ネットで師匠に出会って、迷わず師匠のもとに入門したんだよなぁ。
まあ、お父様と師匠とは別人ですが・・・
しかし、その芸のDNAを受け継いでいるんですよ^^
私は今の師匠も大変尊敬していますが、大皮の師匠は何よりも尊敬する存在なのです。
そのように洗脳されたのかな?
私は現師匠の太鼓が好きなんです。
師匠のお父様とちょっぴり似ていますが、
うーん・・・でも違うのです。
私の現師匠は当たり前ですが、お父様を超尊敬されています。
そして、私の大皮の師匠も師匠のお父様を尊敬されていました。
その子どもですか。。。私は師匠のお父様になりたいのです。