お囃子のお稽古【十二月二回目】 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

十日の金曜日は職場の忘年会。・・・飲みすぎ・・・最悪。
そして、二日酔い・・・いやいや三日酔いで辛い夜勤を過ごし、そして夜勤明けの日曜日は夕方からお稽古でした。なんか、まだアルコールが体に残っているという感じでお稽古に行きました。反省です。
二月に大切な舞台を控えて、そのためのお稽古に入っているのに、自己管理は大切。
海老蔵丈の悪口を言えなくなります。

太鼓のお稽古は『傾城道成寺』
前半の太鼓地まで進みました。この曲、何故かクドキのようなところに太鼓が入ります。
クドキというのは、主人公の気持ちをしっとりじっくり踊りこむところ。演奏では唄の聴かせどころ。
竹笛が入る事はけっこう多いのですが、この曲は太鼓が入る。
そうそう、『俄獅子』もクドキにあたる部分に“越の手”の太鼓の手附けがあるんですよね。
ほとんど太鼓を入れずに演奏しますが、人間国宝の堅田喜三久先生だけは手附け通りに太鼓を入れて演奏されます。
本当にこれでもかというくらいに柔らかく美しく太鼓を入れていく。柔らかさばかりを気にすると暗くなる。暗くなっちゃいけない。いやいや難しいです。
『傾城道成寺』は踊りの演目で出る事は多いらしいのですが、演奏で出る事は少ないようです。
踊りの時はこの太鼓地が抜かれる事が多いとか。
貴重な部位なのですね。

小鼓は二月の舞台のための『供奴』です。
後半の足拍子の合方。最初のお稽古で私は以前の流派の手附けをもとに勉強してしまった。ところがある部分が前の流派と今の流派で微妙に違うことに気が付く。
小鼓の一調なので何を打っても間違え出ないし自由というのが基本。でも、流派というのが根底にあるので改造をしなくちゃな。