晩春から初夏の花々 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

なんと言う花?シャガサツキ
今日は、まるで初夏を思わせる陽気でしたね。暑かった・・・(汗)
今日、明日はお休みなんです。でも、連日の夜勤で疲れているし、せっかくの稽古三昧できる休日、家に篭って、ポンポカやっていたかったんですがね。。。
母が、
「こんなに良い天気なのに、家に篭っているのはもったいない。一緒にどこか行きましょうよ」だって。
まったく。。。母は遊び人です。
でも、疲れているし、遠出は嫌だからね!
母の希望は、遠いところばかり。冗談じゃない!
手近でね♪という事で、I公園に行ってきました。
ここは、桜の名所なんですが、すっかり桜は葉っぱになっちゃいましたね。
けれど、あちらこちら色々な花が咲いていました。

H20.4.30inokashira 007あやめ?か、杜若
さて、これは菖蒲ですかね。。。それとも杜若?
まあまあ、うっそうとしていて・・・あんまり綺麗じゃないなぁ・・・

つつじの木
これは立派!
ツツジって、こんな立派な木になるんですね。こんな立派なツツジははじめてみました。

蛙と白い花カジカ
さて、この公園には動物園もあります。
私が子どもの頃は、もっと色々な動物がいましたが、いまはすっかりひなびています。
動物園の中に水生物園というのがあって、蛙とか淡水の魚などの展示がされています。
左の写真は、水槽にピタッと張り付いているアマガエルです。下に咲く白い花とのバリエーションが可愛くて、ついついパシャッと写真を撮っちゃいました。
右はカジカという蛙です。
姿はグロイですが、声が良いのですよね。。。。その為、平安時代では夏の季語となっているそうです。
江戸時代の俳句の季語の“かわず”というのがありますね。あれは、蛙の総称のようですが、
万葉集の場合、“かわず”とは“カジカガエル”を限定したものだそうで・・・
 
瀬を速み 落ち激(たぎ)ちたる 白浪に かはづ鳴くなり 朝夕(あさよひ)ごとに
(作者不詳 万葉集 巻十 二一六四)
神奈備の 山下とよみ 行く水に かはづ鳴くなり 秋と言はむとや
(作者不詳 万葉集 巻十 二一六二)

などなど、有名な歌が残っています。

藤棚藤と青い空
やはりこの季節は藤ですね。
私の好きな藤の色はもっと濃い紫の花なんですが、なかなかそういった藤にめぐり合う事ができません。
しかし、久々に藤らしい藤棚に出会えました。嬉しい♪

石楠花石楠花アップ
石楠花も盛りが終わってしまったようです。
サツキやツツジの花がかたまっているという感じ。。。
ホウノキホウノキの花
これはホウノキです。この木も万葉集に出てくるらしい。

わがせこが捧げて持てるほほがしはあたかも似るか青き蓋
僧惠行の歌で「わがせこ」とは大伴家持のこと。彼は家持が手に持っていたホウノキの枝を見て、それを織物の傘(蓋)のようだと詠んだものだそうです。
傘ねえ・・・
まあ、確かに立派な葉っぱですが。
このホウノキの花は大きくて立派ですね。もっと立派な花が咲いていましたが、写真に収めにくい位置にあって、あら残念です。

牡丹牡丹の蕾

おお、牡丹ですね。
わたしゃ、芍薬と思い込んでおりましたが。。。葉っぱが違いますね。
獅子の霊力を制する花である牡丹。中国の則天武后が愛した花として有名。以来、牡丹は「百花の王」とされているのだそうですが、確かにどの花よりも立派で華やかですね。
私は、牡丹とか芍薬とか好きですね。
ただ、花瓶に飾っておくと、首からボトンと言う感じなので・・・家に飾るのはあまり好きではありません。

オダマキ
この花はオダマキの一種だそうです。
可憐ですね。オダマキというと「苧環」・・・『賤の苧環』をすぐに思い浮かんでしまうのは、邦楽愛好家ならではですね。・・・それも長唄・・・
“苧環”は元来は機織りの際に麻糸をまいたもののこと。あの形に似ているからという事で、この種のお花にオダマキと名前が付いたらしいです。
オダマキの花言葉は「勝利の誓い」「不義」
えっ・・・不義???
「人として道を外すこと」「師や長官などを殺すこと」
あまり良い事ではありませんね。
しかし、『賤の苧環』・・・静御前が頼朝の名で鎌倉の鶴岡八幡にて白拍子の舞を舞う場面が主題になっている長唄ですが、、、まあ、頼朝側の視点でみれば。。。確かに「不義」ですねえ。

熱帯の花②熱帯の花ブーゲンビリア
長くなりましたが、最後にここの公園には熱帯植物園もあります。
今は、こんな花しか咲いていませんでした。
オレンジの花・・・蘭の一種らしいです。熱帯らしい華やかなオレンジですね。